野蛮な彼女の彼女になる方法

野蛮な彼女の彼女になる方法

last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-07-01
โดย:  うみたたんอัปเดตเมื่อครู่นี้
ภาษา: Japanese
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 レベッカはある夜、アパートの自室の上の階で拘束されてしまう。見てはいけないものを見てしまった!  目の前には錆びた包丁と、べとべとした樹脂のような塊がこびりついているまな板。   「許してください。せめて……」  せめて、どうしようか?なにをすれば許してもらえるのか……金を払うのか?  ん? 今、言葉の終わり方がまずい気がしてきた。イヤらしいじゃないの……。         せめて……せめてどうしよう?どうしたら助かる? ***** アパートの2階に引っ越してきたレベッカとその上に住む変人アレックス。 男のように振る舞うアレックスは、黒髪が美しいスタイルの抜群な女だった! アレックスの召使いにされてしまうお人よしなレベッカ。喧嘩ばかりで相容れない二人はなかなか素直になれない。 二人が巻き込まれる事件や日常を数話完結で書きます。どうぞ応援してください。 クール&かわいいWヒロイン目指して。 ローズマリー、マーゴ、かわいい女の子たちが続々と登場します。 末永くよろしくお願いします。

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บทที่ 1

初めて会った夜 

あぁ……なんてこと−

目の前には錆びた包丁と、べとべとした樹脂のような、脂肪ような塊がこびりついているまな板がある。

ないまぜにされた異臭が立ち込める。

ハーブのような、泥臭いような……

獣のような-

「さてと……」

男は椅子から立ち上がった。

男は華奢で、茶色のニット帽を深く被り、目の下に真っ黒なくまを作っている。

視線は定まらない。麻薬の常習者そのものといったところだ。背は思ったより高くない。その細い身体を隠すかのように大きめの汚い黒いシャツ着ている。

「ヒッ」

ふらふら男は近づいてきて、後ろから手を回すように肩を抱かれた。そして……。

「チッ」と舌打ちされ、耳もとで息を吐かれた。耳がザワザワして気持ち悪い。すごい汗でベタベタして、なんか埃とハーブの臭い。

「はぁ……上手くいってたのになぁ。ここからが一番重要なところなんだが!」

今度は私の首もとに顔を近づけて、息を吸われる。あぁ……気持ち悪い!

「す、すみません! あ、あの、あの、あた、なにも、私見ていません!」

しどろもどろに私は答えた。これでは、見てしまったと告白しているようなものじゃない。私の大馬鹿!

男は私の右腕を掴んで、正面に立たせる。品定めするかのように、頭からつま先まで舐めるように見回す。

私はくせっ毛でまとまらない髪がコンプレックスだ。変な髪型の女だと思っているわ……。

いや、今はそれどころじゃないけれど。

そして、男の人差し指でつうぅと、頬を触られる。

「あんた可愛い顔してるな、お嬢ちゃん」

「お……お嬢ちゃんと言われるほどではー」

男は机をバシンと叩く。

「俺の目が節穴だってのかぁぁ?!」

「ヒッ……そんな事は……なかったことにしてください。家に帰して下さい!」

私はさっきから直立不動で動けないでいる。トイレに行きたくなってきた。

「ただじゃ済まないのはわかっているだろう? お嬢ちゃん、どうしてくれるんだ!」

「すみません!」

「早く洗わないとまな板がべとべとなっちまう!」

「どうぞ、早く洗ってください」

 男は互いの鼻先がつくほど顔面を近づけ、上目使いで私の目を覗き込む。クマができている鋭い目が本当に怖い。

「あぁ?」

「すみません!」

ただ謝ることしかできない。

あー、こんなところに来るんじゃなかった! ここで殺されるのだろうか?

この男が麻薬を扱っているのを知ってしまった以上、もう許してもらえないだろう。こんな理不尽なことってある?

ただ書いてあるその通りにしただけなのに。

「この、巻くという作業で完成度が違ってくるんだよ?」

麻薬の種類によっては、包丁などで刻んだ薬草を、丈夫な薄い麻の紙で包むようにして巻く。それが上手くできるかできないかで、全然違うとか……多分。

「ここが! 一番肝心なんだが!」

「すみません! 誰にも言いませんから!」

「なにを……なにを言わないってぇ?」

なにって、今さっき、キェーと言う奇声を発しながら、緑の葉っぱを刻んでいたことよ。それをこれから巻いて吸うつもりなんでしょうが−

男はこちらの顔を見ながら、真っ黒い紙のようなものを舌でゆっくり舐める。

挑発するように。

ききき、気持ち悪い……。

そういえば、巻く作業には麻紙の端を舌で舐めるなどして水分を含ませって書いてあったっけ?

ううぅ、勘弁して……。

「あ……」

男は舐めすぎたのか、黒い紙を誤って破いてしまった。小刻みに震える男。

ざまあみろ! という気持ちと、八つ当たりされるんじゃないかという恐怖が同時にやってきた。

「ちきしょう! イライラさせやがって! お前のせいでやり直しだろ!」

ほら〜、私のせいにしないで−

「ヒッ!」

男はさらにガタガタと震え始めた。やばいやばい! 禁断症状ってやつ?

「ガァァァー」

人間とは思えない叫び声。いきなり錆びた包丁を見えない速さで掴んで、正面から私の喉仏に当ててきた。

目つきの悪いそいつは片手でしっかり錆びた包丁握り、空気を見ているように目をぎょろぎょろと動かす。

汗と、なにか香辛料のような薬草の香りと

ハアハァと荒い息ー

絶対違法な薬よ! ガタガタ震える男の手が私の首筋を上下する。刃こぼれしているのがわかる。

「うっ」

針で刺したような痛みが首筋に走り、なにかが生暖かい物が、首から垂れる感覚があった……。

私、殺されるわ。刺激させないようゆっくりと話さないと。

「お願いします……せめてー」

せめて、どうしよう?

なにをすれば許してもらえるのか……考えろ。金を払えばいいのか?

ん? よく考えたら、今の言葉の終わり方は非常にまずい気がしてきた。せめてーって……なんかイヤらしいじゃないの。

「せ、せめてまな板を洗います。洗わせて下さい。洗い物すっごく得意なんです」

すると男の手に少しの隙間ができ、包丁が首筋から離れた。

今だ!

その瞬間、私は男の胸をありったけの力で強くつき飛ばす。

「いい加減にしてぇーーー!」

「…………?」

え? あれ?

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ความคิดเห็น

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ゆきお
登場人物が面白くて、とても魅力的です。傍若無人なアレックスも好きですが、ローズマリーさんも好きです。
2025-06-23 11:35:15
1
20
初めて会った夜 2
…………………え? 嘘でしょ?……あれ? この人って、男? お、男? 男?は、凄い勢いで飛ばされ、机の向こう側にひっくり返った。 な、なにこれ? ふわっとして柔らかい……。 自分の両手を見つめる。驚くほど柔らかい感触が、私の両手に残った。この前、初めて食べた桃という果物そっくり。ふんわりとしてるけど、見た目よりずっしり重くて甘い果物。お、おと…………お、おん……な? 間違いなくこれは、女性の胸にしかないもの。しかもとても大きかった。 女!? 頭の中が混乱を極め、私は固まっていた。今の柔らかい胸の感触って……絶対男ではない! しかも私よりずっと大きい。 机の向こう側から、グググと唸り声が聞こえる。怪我をさせた? そんなの自業自得よ。こっちもそうじゃないと太刀打ちできないし。 ていうか、今逃げるチャンスだったわ。頭が混乱して逃げるのを思いつかないなんて。 よろめきながら立ち上がった女? は、獣のように荒い呼吸を繰り返し、半分ずれたニット帽を床に叩きつけた。 「きっ、きさまー!」 ニット帽の下からバサっと漆黒の艶のある長い髪が現れた。髪、長かったの?! すごいサラサラ!その髪を振り乱して激怒し、重厚な机をひっくり返した。たくさんの積まれた書類、ペンやインク、ペーパーナイフなどが床に飛び散る。ひええぇぇ。 夜更けとは思えない音が響き渡る。私は頭を抱えうずくまってしまった。この男、ではなく、狂ったような女に殴られるか刺されるか、もうだめ! 「お、お前……」 女はゆっくり息を吐いた。乱れた髪で私の方へふらふらと歩いてくる。 「あたしの気が済むまで、お前はあたしの召使いだ!」 「はい?…………召使い?」 いい加減にしてぇぇーーと、生まれて初めて怒鳴ったと思ったら、その数分後に彼女の部屋の隅々を綺麗に掃除を命じられている。 人生なにがどうなるかわからない。 違法ドラッグを作っている現場を見てしまったー と思ったのは、全て勘違いだった。 彼女は、真夜中に東洋の料理を作っていたのだった。巻き物と言うらしい。 香辛料、刻まれた野菜、海藻を乾かして作った紙のような食材。 なんて紛らわしいことを! ベタベタのまな板は、発酵した豆を叩いて刻んでいただけだった。これはかなり臭い。粘
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かわいい訪問者
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last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-06-26
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last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-06-17
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かわいい訪問者 4
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ローズマリーのサロン 1
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ローズマリーのサロン 2
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仁義なきお茶会
 爽やかな笑顔でカラバーンの商店街を歩く。「おはようレベッカ、早朝からお疲れ! 今日も調子いいのかい?」 ミュージカルのアンサンブルのような軽やかな足取り。肉屋の店主が私に声をかける。「ええ! とても。まだ疲れてないわ」「そりゃいい! うちでも働くかい?」「遠慮しておくわ。予定があるのよ」 体の調子がとても良い。それはローズマリーのサロンに行ってからなの。血の巡りが良くなって、体の老廃物も吐き出された感じ。 体が軽くなると気持ちまで軽くなる。  だけどサロンに行った後は大変なことになった。 軽い脱水症状になり体も動かない。なので昼を過ぎてもアパートには戻らず、ずっとサロンでごろごろ横になっていたの。 夕方になり、アレックスの部屋をこっそり見ると……。 彼女は激しい貧乏ゆすりをしていた。目は宙を見てぶつぶつ言っている。かなりやばかった。 見なかったことにして、自分の部屋に戻ろうと思ったけど、そんなことできない。そっと扉を開ける。 初めてアレックスと会った夜のことを思い出した。 彼女を違法な薬の常習者と勘違いしたあの夜のこと-「遅かったなぁ……どこまで油を売りに行ってたんだぁ?」 やはり私を待っていたんだ。 「アレックス……ごめん……なさい」 部屋に入った途端、アレックスを抱きしめるようにして、私は倒れてしまった。 それから夜なのか朝なのかわからないくらいぐっすりと寝て、目を開けたら目の前にアレックスの顔があった。昼寝ではなく、夕寝をしていたみたい。「ア、アレックス?」 心配そうに私の顔を覗き込んでいて、手を握られていたの。今までそんなことを一度もなかった。  アレックスは涙を流して、私の手に顔をくっつけてきた。そして軽く手の甲にキスをした。「………」 アレックスはなにか囁いた。 短い言葉。聞き取れなかったけど、綺麗な響きだった。花の名前か、人の名前のような……短い言葉だった。 そして夜なのに急に獣のように唸って、外に飛び出して行ったわ。 ****「たっだいまー」 アレックスの部屋のドアを威勢よく開けた。「気持ち悪いな。ニヤニヤしやがって」  一蹴される。一応、爽やかな笑顔なんだけど。「なに見てんだよ」「いいえ、別にぃ〜。はい、パンのお土産よ」 いいんだ、少しくらい雑に扱われたって。だってあの
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-06-20
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