雪桜婚〜すべてはスマホ間違いから始まった〜

雪桜婚〜すべてはスマホ間違いから始まった〜

last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-06-13
โดย:  神雅小夢อัปเดตเมื่อครู่นี้
ภาษา: Japanese
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見た目はそこそこ奇麗なのに、なぜか男性運がない。鈴山雪音。働かない父を見て育った彼女の夢は安定職の男性と結婚して幸せな家庭を築くこと。ただそれだけ。  そんなある日、婚約者であった絢斗が転勤先で同僚に寝取られた。  会社にも婚約者がいる話をしていた雪音は、ショックのあまり日常生活にも影響が出始めていた。  一人、部屋で飲んだくれの日々が続いていた雪音は仕事でもミスばかり。  桜が咲いているのになぜか雪が降っていた、そんな幻想的でおかしなある日のこと。  会社に行く途中で雪音は、スマホを触っていた龍太郎を避けようとして、雪で滑って、転び、スマホを落としてしまう。 「パンツ、見えてますよ」 龍太郎から笑われた雪音は急いでスマホを拾うも、それはぶつかった龍太郎のスマホで、スマホが入れ違いになってしまい、彼が不倫していることを知ったのだった……。  家庭の事情で、歪んだ性格のドSな龍太郎から溺愛される日々がなぜか始まった。  努力家で身分違いの彼との恋に悩み、自分の生きる道、自分を心から愛することを知り、本当に自分のしたい仕事を見つけて成長する雪音。  そんなスマホ間違いから始まる恋愛と結婚のお話。

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บทที่ 1

第1話

あれは四月なのに、雪が降った日だった。

桜が満開なのに、雪が降って桜に奇麗に積もったんだ。

それはそれは幻想的で、そんな世界に出会えたことに驚き、そんな中でまさか自分の人生をも変える出来事に出会うなんて、信じられなかった。

運命を変えた一日だった。

あの日、あなたはあの雪桜の中を歩いていたんだ。

スマホばかり見て、私を見ていないあなたを避けようとして、雪で滑った私にあなたは言った。

しかも笑って言った。

「パンツ見えてますよ?」

なんで「大丈夫ですか?」じゃなくて、そんなセリフなのよって、あの時はすごくムカついたけど、自分を肯定できるようになったのも、自分を好きになれたのもぜんぶ、あなたのおかげだよ。

龍太郎、今、どこにいますか? 会いたいです……。

「はぁ、はぁ、はぁ」

息が上がって喉が痛いよ、龍太郎《りゅうたろう》。

足が鉛《なまり》みたいに重いよ。

それでも私はあなたを探し続ける。

私はまだあなたに一番、大切なこと言えてない、ずっと言えなかった。

なんやかんやで、あなたときちんと向き合うことから逃げてきた。

お願い、神様。

龍太郎が決断する前に、もう一度会わせてください。

お願いします——

あなたにもし、また会えたら言いたいことがあります。

「私を変えてくれたのはあなたです、ありがとう」

⭐︎⭐︎⭐︎

「ねぇ、鈴山《すすやま》さん、最近、婚約してる彼とはどうなの? 上手くやってる?」

あ~、出た出た、パートの葉山さんたちだ。葉山さんは古株で、この会社にもう三十年いるらしい。

嫌だな、昼休みなのに、パートさんたちの体験談を混えての聞き取り調査。

『私の時はこうでああで』と結局言いたいのだ。

私は今、仕事の休憩時間なのだけど、遅番だったから、会社で一番のうわさ好きの葉山さんを含む、このメンバーと昼休みが一緒になってしまった。

葉山さんは強いから、みんな逆らえない。逆らわないことも生きる術《すべ》だってことはみんな知ってる。

でなきゃ、会社勤めなんてできない。

「あ、はぁ……。まぁ、ぼちぼち……」

嘘だった。作り物の笑顔で私はなんとか答えた。

「そう、それならいいのよ~。最近、鈴山さん、元気ないんじゃないって、みんなで心配してたのよ~。ねぇ?」

「そうそう、葉山ちゃんがね、鈴山ちゃんが彼氏と別れたんじゃないか、って言い出してね~。それなら良かったわぁ」

葉山さんの機嫌を取るのが上手な西田さんが笑いながら、会話に加わる。

私は手が震えてきた。この話題には触れられたくない。すぐに限界がきた。

「あ、あのあんまり、こういう話は……」

私は動悸がしだした。

「最近はなんちゃらハラスメントってすぐにいうじゃな~い。でもそんなこと言ってたら、なんにも話できないし、壁ができるだけよねぇ。そのひとの人間性もわからないし」

「そうそう。一緒に働くのにコミュニケーションは必要不可欠よ」

「そうよね~」

周りの人たちも同調する。パートさんたちが悪魔にしか見えない。

羨ましい……。平和だから、人の様子を観察して色々言えるんだよね。

「でも元気なかったから、心配しただけで悪気はないから」

西田さんがうつむく私に声をかけた。

「さ、最近、少し体調が悪くて……。それで……」

そう答えるので私は精一杯だ。

「あらぁ、まさかおめでたなの⁉︎」

葉山さんが嬉々とした様子で訊いてきた。格好のネタができたと言わんばかりに。

そんなわけない。

婚約者だった絢人《けんと》とは一ヶ月前に終わったし、最後に肌を重ねたのなんて、もう三ヶ月以上前だ。

私は涙腺が少しずつ、崩壊する音を聞いた。

「そのぐらいにしてください、ここは会社です。プライベートに干渉するのはよくないですよ」

声を出したのは係長だ。まだ若い。詳しくは知らないけど、まだ二十代のはずだ。

仕事もできるうえに爽やかイケメンで、女性はもちろんのこと、男性からも人気がある。

「あ、あら、係長いらしたんですか? お疲れ様です」

「今から係長も休憩ですか。ごゆっくり~っ」

パートさんたちが顔の色を無くし、蜘蛛の子を散らすように去っていった。

「大丈夫ですか?」

係長の優しい声が頭上から降ってきた。

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ความคิดเห็น

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0pj3295
テンポがよくすらすら読めました。 続きが読みたくなります
2025-06-12 23:09:06
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0pj3295
テンポがよい。すらすら読める
2025-06-12 23:06:32
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0pj329512kx1t2m
ノリが良く読み易い。
2025-06-12 23:02:59
0
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第1話
あれは四月なのに、雪が降った日だった。 桜が満開なのに、雪が降って桜に奇麗に積もったんだ。 それはそれは幻想的で、そんな世界に出会えたことに驚き、そんな中でまさか自分の人生をも変える出来事に出会うなんて、信じられなかった。 運命を変えた一日だった。 あの日、あなたはあの雪桜の中を歩いていたんだ。 スマホばかり見て、私を見ていないあなたを避けようとして、雪で滑った私にあなたは言った。 しかも笑って言った。 「パンツ見えてますよ?」 なんで「大丈夫ですか?」じゃなくて、そんなセリフなのよって、あの時はすごくムカついたけど、自分を肯定できるようになったのも、自分を好きになれたのもぜんぶ、あなたのおかげだよ。 龍太郎、今、どこにいますか? 会いたいです……。 「はぁ、はぁ、はぁ」 息が上がって喉が痛いよ、龍太郎《りゅうたろう》。 足が鉛《なまり》みたいに重いよ。 それでも私はあなたを探し続ける。 私はまだあなたに一番、大切なこと言えてない、ずっと言えなかった。 なんやかんやで、あなたときちんと向き合うことから逃げてきた。 お願い、神様。 龍太郎が決断する前に、もう一度会わせてください。 お願いします—— あなたにもし、また会えたら言いたいことがあります。 「私を変えてくれたのはあなたです、ありがとう」 ⭐︎⭐︎⭐︎ 「ねぇ、鈴山《すすやま》さん、最近、婚約してる彼とはどうなの? 上手くやってる?」 あ~、出た出た、パートの葉山さんたちだ。葉山さんは古株で、この会社にもう三十年いるらしい。 嫌だな、昼休みなのに、パートさんたちの体験談を混えての聞き取り調査。 『私の時はこうでああで』と結局言いたいのだ。 私は今、仕事の休憩時間なのだけど、遅番だったから、会社で一番のうわさ好きの葉山さんを含む、このメンバーと昼休みが一緒になってしまった。 葉山さんは強いから、みんな逆らえない。逆らわないことも生きる術《すべ》だってことはみんな知ってる。 でなきゃ、会社勤めなんてできない。 「あ、はぁ……。まぁ、ぼちぼち……」 嘘だった。作り物の笑顔で私はなんとか答えた。 「そう、それならいいのよ~。最近、鈴山さん、元気ないんじゃないって、みんなで心配してたのよ~。ねぇ
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第2話
「え、ああ、だ、大丈夫です」 泣いている顔を見られたくなくて、私は係長の顔を見ずに話している。もう泣いています、と言っているようなものだ。 「……鈴山さん、悩みがあるなら聞くよ?」 係長は心配をしてくれている。これ以上、優しくしないでほしい。涙腺はとうに限界なのだ。 みじめな姿を見られたくない。 「あ、あの、本当に大丈夫なんで」 本当に私は可愛くない。 ここで泣いて思いきり甘えられる、誰かに助けを求められる女なら、きっと彼氏を寝取られたりしなかったんだろうと思う。 「……そう。でもなにかあったら必ず言ってね。それと、鈴山さん……、嫌なことは嫌って相手にきちんと言った方がいいよ。自分を守るためにもね」 係長の優しさが身に沁みた。 今は危険だと思った。油断したら誰にでも甘えてしまいそうだ。 仕事を終えて、寮に戻った私は楽な部屋着に着替えた。 寮は1DKの洋室だ、壁は薄いが、お風呂とトイレは別々なのが救いだ。 私は朝起きてそのままのベットに倒れ込んだ。 ……疲れたぁ。 勤務先である某有名菓子メーカーは福利厚生が手厚く、社員寮も格安で入居できる。 そのかわり、三交代制の勤務だ。私は今、二十一だからなんともないけど、歳をとったらきつくなるのは安易に想像できる。 二十三歳までに結婚して、子供は三人。そういう夢も消えたなぁ……。 仕事をしたくないわけじゃない。温かい家庭に憧れていたのだ。 十八歳の時に友達の紹介で出会った小村絢斗《こむらけんと》とは、友達と一緒に何回か遊んだ。 カラオケとか、食事、キャンプにも行った。 絢斗は高卒の地方公務員だった。出会った時、絢斗は私の友達M美が好きだった。 でもM美には彼氏がいて、彼女も若気の至りか、絢斗は見事キープくんになった。その他に置いて、M美は別に悪い子ではなかったが、とにかく男好きだった。 こういうの許せない女子って存在して、M美の悪事を暴いて、絢斗の目を覚させた女子がいた。もうその頃には、私はこの人間関係にうんざりしていた。 一人のひとと添い遂げられたらいい、そう思って私は今まで生きてきた。ひとからは真面目などと馬鹿にされたりもした。 そしてM美のことは諦めがついたのか、絢斗はなぜか私に付きまとうようになった。 しかし絢斗も絢
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第3話
「絢斗、どういう顔するかなぁ。転勤になってからいきなり突撃なんてしたことないしなぁ……。パーマもかけたって言ってたけど、おばちゃんみたいになったって言ってたし、一体どんなことになってるやら……」 しかし、こんなに早く帰ってきてるなら、電話ぐらいくれてもいいじゃんと私は思った。 ピンポンも押さずにいきなり驚かしてやれ! 私は405号室の絢斗の家の鍵穴に合鍵を刺して、静かに回した。 そーっと、ドアを開けて中の様子を覗くと、確かにテレビの音がした。 私は忍び足でリビングに向かったが、テレビがつけっぱなしで絢斗の姿はなかった。 あ、あれ? トイレかな? 深くは考えてなかった。 その時、絢斗が寝室にしている部屋から嬌声が微かに聞こえた。 え? なに、いまの……。 途端に心臓が早くなり、息をうまく吸えなくなってきた。 そんなわけない、そんなわけないじゃん。そんなわけ……。 私は震える手でドアノブを回して、中を恐る恐る覗いた。 そこには明るい部屋の中で知らない女のひとと、裸で絡み合う絢斗の姿があった。 「……ど、どういうこと?」 かすれて声にならない声で私は言った。 二人が弾かれたように、私に視線を向けた。二人とも完全に固まっている。 しばらくして女が口を開いた。 「……あなた、だぁれ? 絢斗くん、このひと、なに? うまくいってないって話してた彼女さん?」 巻き髪で細くて、いかにも男受けしそうな女がそこにはいた。あざと可愛い話し方が癪《しゃく》に障《さわ》る。 「雪音《ゆきね》、お、おお前、なんで来たんだよ……」 絢斗は自分の頭をグシャと掴み、顔をしかめていた。 「……もう、いいや。明日話すつもりだったんだけど、俺、お前と別れてこいつと結婚するから」 そう言った絢斗の首筋にはキスマークがいくつも付いていた。 ああ……。絢斗は明日このキスマークを見せつけながら、私と別れ話をするつもりだったんだな。 最低な別れだ。 高校時代から交際は絢斗で四人目だが、これほど酷い別れはないだろうな、と涙を流した。 息苦しくなった。過呼吸だ。 鈴山雪音《すずやまゆきね》、二十一歳。最低な夜の始まりです。 「日菜《ひな》、悪いけど、近くのファミレス行っといて。あ、危ないから絶対、車で行け
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第4話
絢斗の部屋を後にした私は、正直、どうやって帰ったのか覚えていない。 深夜の田舎道はあまりにも寂しくて、なんにもなくて、今の私の心情を現しているみたいだな、と思ったのは覚えている。 途中、車の中で泣き叫んだ。獣みたいだった。叫ばずにはいられなかった。 交際三年の中で良い時期もあった、笑ったことも数えきれないほどあった。 でもね、絢斗が私のスマホをチェックするようになってからは、本当はわかってたのかもしれない。 なにもしてないのに、相手のスマホを見る、それは自分がやましいことをしてるから、相手を疑ってしまうのだ、相手もしてるんじゃないかって。 とっくに別れへのカウントダウンが始まっていたって、ほんとは心のどこかで感じていた。気づかないふりをしていたんだ。 絢斗が転勤になって、前みたいになかなか会えなくなって、確かに私は絢斗に冷たい態度で接することも増えた。喧嘩も前より多くなった。 それは素直になれない、会えない淋しさの裏返しでもあったが、不器用な自分が嫌いだった。 それは悪循環を生み出して、留まることを知らなかった。 それでも私は絢斗が必死に買ってくれたお揃いの指輪も、仕事でうまくいかない時、抱きしめてくれたことも。可愛いって褒めてくれたことも、転勤になるまで、毎週会っていたことも、特別だったんだよ。時々、太陽みたいに笑う絢斗が本当は大好きだった。 絢斗には最後まで、素直になれなかったな……。 毒親で貧乏な家庭という、地盤が生まれつきグラグラで不安定な環境で育った私は、恋愛に依存しやすいということは自分でもわかってはいた。 とにかく自分を認めてくれる存在が欲しいのだ。自分の居場所を探して安心したかった。 それにグループで頻繁に遊んでいたのも、悪かった。 うまくいってる時は理想のカップル~と言ってきた女友達も、別れた途端に手のひら返しだった。 「昔から嫌いだったのよ。聞いてもないのに自分の話をするな! 私と絶交してください」 なにこれ……。この人に私はどうやら嫌われていたらしい。自分の話をするなって、どういうこと? この子からは絢斗と付き合えて、羨ましいと散々言われていた。結局、彼女も絢斗を好きだったのかもしれない。 絢斗がその明るさで人を惹きつけるのはわかってはいたが、こうも次から次に……。
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第5話
そんなこんなで、生活が乱れた私のミスは、仕事でも日常でも増えていった。 今までも乗り換えられて、傷ついてる子は何人かいた。話は聞いてきた。 だけど自分には無縁だとどこか、高《たか》を括《くく》っていた。 「鈴山さん、ちょっと」 工場で梱包の機械の調整をしていると、係長から呼ばれた。手招きしている。 なんだろうと思って、係長のデスクに向かう。 「包装紙、発注ミスしてる。この包装紙はもう使わなくて新しいものに変えるって、会議であったと思うんだけど? 聞いてなかったのかな? 社内メールでも連絡したんだけど……?」 係長から見せられたパソコンの発注画面を見て、私は自分の顔の色がなくなっていくのを感じた。 「す、すいません! 本当にすみません!」 謝るしかできなかった。 「今回は僕が気づいて、キャンセルがなんとか間に合ったからよかったけど、下手したら何十万って金額になるからね。気をつけて……」 係長の険しい顔が私を見つめていた。 「本当にすみません。今後はもっと気をつけます」 言い訳にしかならないが、早朝覚醒や胃の痛み、食欲不振は仕事にも確実に影響が出ていた。 「なにかあったの? 最近、顔色も悪いし、僕でよかったら相談乗るよ」 係長の黒い宝石のように輝く、穏やかで優しい目を見ていると、心に溜まったものを吐き出したくなった。 「あ、あの実はプライベートなことなんですが……」 私はこの重たい感情を誰かにもっと、自分の気が済むまで聞いてほしかった。 「なら、場所を変えようか?」 係長が事務所ではなく、相談室に行こうと言ってくれた矢先、 「係長~、二番に斉藤商事さんから電話です~」 事務員の声がした。 「あ、ごめんね。また声をかけるから」 係長が申し訳なさそうに両手を合わせてきた。 結局、その日は相談できなかった。 *** 「やばい、やばい。どうやって会社に行こう⁉︎」 今朝、車のエンジンがかからなかった。バッテリーが上がっている。 昨夜、車のライトがつけっぱなしになっていたのだ。 バカな私! もう踏んだり、蹴ったりだ。 しかも、四月なのになんで雪が降ってんのよ~! 桜の季節なのに、昨日から急に冬に戻ったかのように寒い。 テレビではもう『異常気象』としか
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第6話
「な、なんですか。なにがおかしいんですか。人が転んでるのがそんなにおかしいんですか?」 私はスカートを必死に降ろしながら、なんとか声を絞り出した。 「まるで見てくださいと言わんばかりに転んだ。コントか?」 は? この人、なに言ってるの? んなわけないでしょう。 「それになんだ。その色気がない、肌色のパンツは。どうせ見せるなら、もっと|唆《そそ》るセクシーなものを|穿《は》いておけよ」 なっ! し、信じらんない。ひ、ひ、ひとのパンツ見ておいて、なにそれ。しかもガン見してんじゃん。 「ほら、立てよ。おまえのそんなパンツ、誰が見たいんだよ」 その男に腕を強引に引っ張られ、起こされた。 よく見ると、雑誌に載っているようなイケメンだった。 さらさらの絹のような髪が揺れて、メガネの奥にははっきりとした綺麗な二重が隠れていて、スッと整った鼻筋、瞳は茶色だった。 背も高く、着ているコートもスーツも上質なものだと私でもわかった。 「い、いたた……」 どうやらお尻を擦ったらしく、痛い。お風呂に入ったら染みるだろうと、嫌な想像をした。 「……どうやら、骨折などはしていないようだな」 その男性がつぶやいた。 そしてそのまま私の手を引いて、近くにあった電話ボックスの影に移動した。 そして私のスカートを捲《めく》ろうとした。 「派手に転んだけど、怪我してないか?」 こいつ、ガチの変態だ!! かなりの危険人物!! やべぇ奴!! 「い、いえ、結構です……! やめてくださいよ! 警察呼びますよ⁉︎」 私は拒否して、男からすばやく離れた。逃げるようにその場を去ろうとして、自分の赤いスマホが落ちていることに気がついた。 スマホを拾い、慌ててカバンに押し込んだ。 「……おまえさぁ、助けてもらってて、ありがとうございますぐらい言えないの? それに、そんなやましい気持ちで見ようとしたわけじゃねぇよ」 男が呆れたように、私に視線を飛ばす。 なに、こいつ。むかつくんですけど? 「も、元はといえば、あなたがスマホばかり見てて、私とぶつかりそうになって、そ、それで避けたら転んだんですから。あ、あなたも悪いんです」 私はパンツを見られたショックと、今のこいつの行動で頭がパニックだった。 「……そうか。それは
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第7話
あの医療従事者っぽい口調で話してた銀縁メガネ男は、あれから二時間後、近くのコンビニにまでやってきた。 白い高級国産車でやってきた。私が一番好きなプレミアムブランドだ。 ますます怪しい奴。詐欺師か、なにか、いかがわしい仕事してそう。 「おまえ、帽子にマスクにメガネって誰かわかんなかったぞ。くそダッサ!」 私を見て開口一番の言葉がそれだった。ひどくない? 「しかし、なんでここなんだよ。おまえの住んでるとこまで行くって言ったじゃん」 銀縁メガネが不満そうに口にした。 「知らないひとに家を教えるとか、そ、そんな危険なことできるわけないでしょう?」 「おれとおまえ、もう知らないひとじゃないじゃん」 「はぁ?」 意味がわからない。本当変な奴。 「とにかくそんな顔で出歩くなよ。おまえ、完全不審者だからな」 ひ、ひどい。これでも腫れた顔を必死に隠してるのに。 「あの、これ、スマホ……。ご、ごめんなさい」 私は車から顔を出してる銀縁メガネに、スマホを差し出した。 「あ、ああ」 銀縁メガネはスマホを受け取ると、スマホを確認しながら、呼吸をするのが当たり前であるのと同じような口調で言った。 「早く乗れよ」 はい~? 聞き間違いだろうか? 乗れよ、って聞こえた。 「え? いや。私のスマホは?」 「いいから乗れって。そしたら返す」 いやいや、こいつ、やっぱりおかしい。犯罪の匂いがする。 「い、いやです。とりあえず早くスマホ返してもらえませんか? それでこちらは用はないんで」 早くこいつからスマホを奪還しなければ。危険だ。 「おれがおまえに話があるの」 「私はなにもないんですよ」 「いいから乗れって、おれが変な目で見られるだろ! おまえの格好おかしいし!」 銀縁メガネが降りてきて、私の手を引っ張って無理やり助手席に乗せた。 「ちょ、ゆ、誘拐~、み、みみなさん、助けて。誘拐されそう、ゆっ……!」 「ば、馬鹿! 黙れ!」 銀縁メガネに手で口を塞がれた。 「外では話しにくいんだよ……」 「……なんですか?」 「さっきはその、悪かったなぁって、職業病っていうか、そ、その大人の女性に確認もしないで、|咄嗟《とっさ》に怪我の確認をしようとして悪かった!!」 銀縁メガネ
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第8話
「あ、あの、なんでスマホ入れ替わったんですかね?」 私は不思議に思っていた。 「おまえが派手に転んだから、おれもびっくりして落としたらしい。本当、おまえ、あれだかんな。おれだったから良かったものの、下手したら、おまえスマホで写真撮られてネットのおもちゃにされてんぞ。気をつけろよ」 「……はい。気をつけます」 確かに今の世の中、なにをされるかわかったもんじゃない。 それにしても、この車、内装もセンスいいなぁ。黒一色じゃなくて、アーモンド? みたいな色とうまく組み合わさってる。 この車の中で不倫してんのかな、ふとそんなことを考えたが、龍太郎の顔立ちを見ると、まぁこんだけいい男なら女に不自由しないだろうな、と思った。 それに不倫してようがしてまいが、私には関係ない。 ……にしても、運転も上手いなぁ……。うちの会社の送迎のおじさんなんて、もう荒いのなんのって。酔うわ、酔うわ。 まぁそれも嫌で、送迎車利用してないんだけどね……。 ……って、んん⁉︎ やばい! 車のバッテリーがあがったまんまなの、すっかり忘れてた! 「あの、用事ってあと何分ぐらいで終わりますか?」 私は車をどうにかしないと、明日も仕事だ。 「……なんだよ。もうすぐ着くよ。忙《せわ》しいやつだなぁ」 龍太郎の苛立つ声が聞こえたけど、周りをふと周りを見ると、まだ桜の上に雪が積もっている。朝はゆっくり見れなかったけど、なんて幻想的なんだろう。 こんな光景を好きなひとと見れたら、どんなに素敵だろう—— 「おい、雪音、着いたぞ」 龍太郎が山の中の駐車場に車を停めた。 「あ、あの、なんで呼び捨て……」 いきなり呼び捨てにされて戸惑った。 「だっておれ、お前の苗字知らねーもん」 あっけらかんとした口調で返された。 「鈴山雪音です。鈴山!」 「あっ、そうなんだ。降りるぞ、雪音」 「え? あれ、結局、呼び捨て?」 あ、あれ、ここって。駅の裏側じゃない? 駅の裏側の山の中にこんな場所があったの、ここって—— 「そう、墓地だ。おれが助けられなかった子のお墓がある場所」 目の前には小さな墓地が広がっていた。 「今日はその子の命日なんだ……」 少し遠い目をして龍太郎は風に言葉を乗せた。 え? このひと、本当に医療
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-06-12
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第9話
「こ、こ、これが私ですか⁉︎」 私は鏡に映った自分をみて、目を丸くした。 黒のスラリとした長袖のワンピースに、細いベルトが大人っぽい。ヒールは華奢で女らしいデザインだった。 肩下まで伸ばしっぱなしだった髪は先ほど、前下がりのボブに切ってもらった。 ほんのりお化粧もしてもらい、気分はお姫様だった。 「よく、お似合いですよ」 店員さんに褒められると、照れてしまう。 …… こ、これが自分? プロがメイクするとこんなに変わるの? いつもうまく描けない眉も、奇麗なアーチを描いていた。 カサカサの唇も嘘のように潤いを帯びていた。 パールがかった肌も、涙の跡を消してくれている。 「すごい……」 私はもう、それしか言えなかった。 「もうすぐ剣堂様がお戻りだと思うんですけどね。そういえば、着ていたお召し物はいかがなされますか?」 店員さんが私が着ていたトレーナーと、ガウチョパンツを畳んで持ってくれた。 「あ、それ持って帰りま……」 「捨てます」 横から声がした。龍太郎だった。今までどこに行ってたんだろう。 「おかえりなさいませ。剣堂様」「おかえりなさい」 何人かの店員の声が重なった。 「ではこちらは処分してもよろしかったですか?」 店員が龍太郎に尋ねた。 「はい」 龍太郎がなんの迷いもなく即答した。 「ちょ、あれ、私の服ですよ。あなた……ひとの私物を勝手に……」 「ふん、あんな毛玉が付いた服、いらんだろ」 「いやいや要りますって。着やすくて、気に入ってたんですから。あの、すいませんが、袋に入れてください」 私は店員さんに頼むと、店員さんは少し微笑んだ。いやな感じではない笑い方だ。 え? なにか、おかしかった? 「おまえはおしゃれしなさすぎだ。……というか、自分に似合う服をまるで、わかっていない」 龍太郎はふぅ、とため息を吐いた。やれやれといった様子で頭を手で押さえ、かぶりを振っていた。 それから、私をジロジロ見てきた。龍太郎の視線が私にまとわりつく。 「……そのワンピース、悪くないじゃないか。でも童顔なおまえには、少しばかり大人すぎるから……」 龍太郎が店の中をウロウロし始めた。なにやらアクセサリーを探しているようだ。 「よし、これだな」 そう
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第10話
「あ、あの私は鈴山雪音と言います(もう会うことはないでしょうが)よろしくお願いします(なにを)」 とりあえず、私は挨拶をしておいた。私の顔を見て、小町さんはにこりと微笑んだ。 彼女の背景にオレンジ色の薔薇の花が咲いた。 ……美しい。私はその笑顔に見惚れた。 小町さんはそれなりに年齢を重ねてはいるが、誰もが振り返るほどの美人だ。 「母さん、おれ車を回してきます」 支払いを終えた龍太郎が店から出て行った。 「あ、あの、ぜんぶ、剣堂さんに買っていただいて、ほんとに良かったんでしょうか……?」 龍太郎の母親なら、きっとなにか思ってるはずだ。 なんで龍太郎はこんな娘に、高額な買い物をしたのか? この娘は息子にとって、どんな存在なんだろうって、普通なら思うはず……。 「雪音さん、龍太郎は私に見せたいものがある時にしか、この店に来ないわ。あなたが変身する様《さま》を私に見せたかったんでしょうね。それにあの子があなたに素敵なプレゼントしたい、と思って買い物をしたんなら、それでいいと思うわ。もうあの子も大人よ。ふふ」 余裕のある大人の笑みを浮かべて、小町さんは微笑んだ。 ……へぇ、いいんだ……。雪音さん、名前呼びか、これは完全に勘違いされてるやつだな。 「それに龍太郎、最近、笑わなかったから心配してたのよ。あなたといると、とても楽しそうだった」 小町さんが顎に手をおいて考える仕草をする。 「そ、そうですか?」 ……全然、わからない。あれ、楽しそうに見えたの? 「また来てね。売り上げにも繋がるし……、なぁんてね。ふふ。私はやらなきゃならない仕事があるから、ここで失礼するわね、ごめんなさい」 小町さんはそう言って、店の奥に消えていった。ふんわりと、とろけそうな甘い花の香りだけが残った。 「あのこれ、龍太郎様からです」 瞳がぱっちりと大きく、奇麗なストレートヘアの若い女性店員が紙袋を手渡してきた。女らしいとは彼女のためにある言葉だと思った。 「え? なんですか、これ?」 私は間抜けな声を出した。 「こちらは鈴山様が髪を切っておられた時に、龍太郎様がお選びになった物です」 ……え? あいつ、なにか選んだの? 「い、いや、返しておいてください。返品で」 ……い、いらない! 「で、でも……」
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