LOGIN人類の故郷、地球、「マザーエルサレム」その誕生から長い年月が過ぎ人類はどれだけの時間がたったのか誰も知る者はいなかった。 人の人生は100年が基本と言われるようになり80歳が還暦となっていた。そして還暦を過ぎたものは脳に電脳世界につなげ仮想世界にダイブすることで、新たな人生を始めるものも多かった。しかし、ダイブすれば脳は焼き切れ二度と現実には戻っては来れない。50歳を過ぎた阿久津理人(あくつりひと)は肺にガンを患い、余命3か月を言い渡されていた。 終末医療プログラムとして脳に電脳世界につなげ、仮想世界にダイブする行為として認められていたため彼はそのプログラムを受ける事で新しい人生を始めようとした
View More彼女は別の世界に転移した................俺という存在を残して。 彼女の体はもう中身のないただの器だなぜ俺に何も話してくれなかった? 彼女は何も言わずた眠るように装置の中で横たわっている。 粂盤は装置のハッチを開け彼女の頬をササっとさわる。 .................. 「この子だけは!!!ちゃんと普通に人生を歩みさせてあげたいの!!ちゃんと生ませてあげて普通の時間を!!」俺はわがままな男だった 「名前は決めているの理緒ていうの....もしもの時はこの子をお願いね」君がいなくなるの何て嫌だったから 「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。生んであげられなくてごめんなさい理緒」 君だけでも助かってよかったと俺はあの時そう思ってしまった。 それでも俺は確かにほんの少しの間だけど父親だったのだ彼女が生きていてくれてよかったと思った。 粂盤は指輪を見つめながら指にはめ込むそれでも........ ..........................この子も理唖もこの世界で確かに生きていたんだ............................................ 少女は指輪を見つめながら雪に覆い尽くされた大地を見渡している「これが私が選んだ道だ」
人にとってあるべき場所とは心から帰りたい場所と思える場所だ。 今回のこの事件の結末はけして奇跡ではないのだ。 二人が心からそう願い思ったからこそ迎えた結末だ。 俺はその手助けをしただけ。 だけどこの二人を見ているとうらやましくなる。 ................................................. 外は先ほどまでの天候が嘘のように変貌し空は夜空が多い尽くしている。 ユウキとミナの容態が快調したことに皆が安堵し彼らにささやきかける中、理人は一人外に出て覆い尽くさんばかりの夜空を見上げながら座り込み物思いにふける形で沈み込んでしまった。 彼は...いい兄だな。妹のためにあんなにまでやれて。...................... 俺は............. 「俺はどうだったのかな......あいつにとって」 思わず口から吐き出すように言葉が出てしまった。 「それって...美香さんのこと?」 いつの間にか理人の後ろに美亜が立っていた。 まったく気配を感じなかったどれくらい前からいたのだろうか? 「あの二人を見ているとね。思うんだよ。俺はあいつにとってこんなんで良かったのかなと。俺なんかのために.........行方不明になって.....」 .............. 「世間から見たら良い兄ではなかったな俺は.....あいつとの関係は一線を越えてしまっていた。そうするしかなかったと言ってしまえばそれで終わりだが」 「私は.....代わりなの?あの人の」 「はっきりと言えないけど........」 理人の心の中で色々な物が交差していく。美香への気持ちと美亜への想いが 「言葉に形として出すならば......なぜかわからないけど君の心の中に感じる。あいつと同じもの。同じだけどけして変わりではない代わりじゃないものを」 二人が物思いに話している一方で屋敷の中ではユウキとミナに関しての今後の方針が話されていた 「私は二人の事はしばらくはこの屋敷に...理人さんに任せるべきだと思う。この子たちを引取るのは今はまだ無理だと思う。二人の容態が安定するまでは.....」 兌夫、市長がそういうのは仕方がない事だ。ユウキとミナは今後もしばらくは回復処理を施す装置を定期的に使用しなければならない
私たちは観測者理唖、彼女が自死を選びグロウベルグシステムを使用したことを軍上層部に報告。彼女のこの行動は軍事組織全体にすぐさま情報が広がり激震が走る事となった。 私たち三人は彼女の遺体の第一発見者ということで軍内部から数日間厳重な監視が着くこととなった。ここからの話は軍上層部に報告する数日前の話である。このまま上層部に報告すれば我々は何かと疑われそれどころがせっかく手に入れたの装置も押収されてしまう。 そこである信用できる人物に事情を話し味方に引き入れる事でこの装置を守る事にしたのである。その人物は須野原 粂盤(すのはらじょうばん)軍事管轄部のプログラマーである。なお防衛義務上により少尉の階級を与えられている。理唖とは組織上では同僚に当たる あの日私たちは未だ装置の中で横たわっている彼女の亡骸を粂盤に対面させた 「なんでこんな事に。なぜ彼女がこれを使う意味が分からない」粂盤は両手を思いっきり握りしめる。爪が手のひらに爪が刺さり血が滴れ落ちる。 ミィルは自分たちの今までの行動を粂盤に説明する。「意味が分からないそれが本当なら理唖は君たちを止めるべき立場だ。なぜ彼女がこの装置を使った。そしてなぜこの座標に転移した。まったくもって理解できない」 「私が思うにはたぶん私のお母さんの死があの島の計画に絡んでいて観測者として見過ごせなかったのだと思う」 「それが本当だとしてなぜなぜ俺に何も話さなかった」 「すまない...俺たちがもっと早くここついていれば止める事が出来たはずだ」 「彼女の考え方が俺には理解できなかったのか?それとも....ほんとに無力だよ俺は」 「粂盤?」ミィルは粂盤のその言葉に二人の関係に何か大きな物があると思えたのだが何も答える事が出来なかった。 「装置は4つある一つは理唖の遺品としておまえにやる。ただしそのかわりしばらくこの装置を預かってくれ俺たちこの出来事を軍上層部に報告する。上層部は俺たちを必ず厳重な監視下に置くはずだそうなったらこの装置は押収されちまう。申し訳ないがそれだけは避けたい。この装置を守ってくれ」 「私たちは彼女が転移した世界でかならず彼女の元に行き全ての真相を暴くつもりだわだからお願い」 「あの世界には理唖だけでなく私の友人もいるんだたのむ..........むしの言い話だと思うが......」
warn. I can't understand this story at all.In a sense, the person who noticed the existence of the observer touches a part of the truth. Still, it's totally pointless now.There is no point in touching a part of the truth. If that's fine, please watch this story. You're watching, right?You're really watching it, right? Then do as you like. へぇー、なかなかやるじゃないか彼。人類にとっていままで誰にも到達する事ができなかった世界の心理にたどり着くなんて意外だったよしかもホムンクルス生体の自壊を止めることまで成功するなんてさ。 彼らの側にいれば何か面白いものが見れるかと思ってはいたけどこれは予想以上だよ。引き続き彼らと共に行動をともにするのもそう悪くはないかもしれないね。 彼女たちがこの世界に来ようとしていたことは予想はしていた。だからあえて私はあの三人よりも先にこの世界に転移した。 私はこの世界での時間線で今から7年前に4才の姿で転移し自分の正体がばれない様に自分が孤児だという事を演じ阿久津那智の近くで生活し身近な物たちの側で自らの孤児としての役回りを演じて切って見せる事に成功した。観測者として那智と身近にいる者たちを監視するために。 そして今現在、監視の対象の中心人物は那智から理人に移り変わった。あの女まさか私が観測者であるなんて予想だにもしなかっただろう。しかも私は知っている。あの女は今現在もどこかで生きており、那智の「死」はすべて偽造であったことを。そしてあの女は陰で何やらやかましいことをしでかそうとしていることを あの女の動きも気にはなるところだが今後の理人の動きの方が重要だ。明らかに彼自身の内に秘めた能力が開花し始めている。もしかしたらこれは化けるかもしれない。 まさかと思うけど私の正体がだれなのか絶対に誰もわかるはずがないだろうんふふふふ.....これはなかなか面白く