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第12話・森の知識人

Author: 新矢識仁
last update publish date: 2026-05-11 05:25:12

 アパルさんと一緒に光の輪に入った瞬間、なんていうか、浮遊感? があって、次の瞬間には森の拓けた場所にいた。

 唖然としている、アパルさんを更に真面目にしたような人。

「久しぶりだな、サージュ」

 アパルさんが軽く手をあげて挨拶する。

「アパル……本当にアパルなのか?」

「ああ」

「あの大きな浮遊物体は何なんだ? 君、あれに乗ってきたのか?」

「ああ。グランディール。私たちの町だ」

「町?」

 不審そうにアパルさんを見て、そしてこっちに視線が移る。それで思い出したように、アパルさんはぼくの腰を押して自分の前に出した。

「彼が町長。クレー・マークンだ」

「随分と若い……いや幼いというか……」

 そりゃ十五になったばかりですから。

「町長、彼はサージュ・ビズダム。エアヴァクセンを抜けて、森を拓いて生きている放浪者……私の幼馴染で、師匠だ」

 不審そうにぼくを見る目。町長と言うのが納得できないんだろうな。

「盗賊団を捨てたのか?」

「いや、全員で盗賊をやめた。今はグランディールで待っている」

「上でか?」

 サージュさん、顔でも態度でも、ぼくが疑わしいと思っている。そりゃあなあ。盗賊団は一
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  • Lv1・Maxからのまちづくり   第19話・町スキル

     次にできたのは、シエルさんデザインのテーブル。 つやつやして木目のはっきりわかる木材で作られたテーブルは、思わず頬ずりしたくなるほど手触りもよかった。「オレの才能は空中だけじゃないのさ」「うん。すごい。このテーブル、欲しがる人いっぱいいると思う」「高すぎて買えない連中がわんさといるな。最初の内は」 マンジェさんが呟いて、チラリとサージュさんを見た。「こんなもんをぽんぽん作ると、価値も下がるし、たかられる。その辺のところは考えてあるのか?」 マンジェさんは皮肉っぽい言い方を好むけど、言葉は芯を突いている。確かに、最初は高級さと物珍しさから売れるだろうけど、同レベルの品物

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