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第13話・目指すところ

Author: 新矢識仁
last update publish date: 2026-05-12 05:22:05

「ぼくは」

 考え考え、ぼくは言葉をつづる。

「このスキルだから担ぎ上げられた町長で、正直、みんなの為に何をしてあげられるか分からない」

 成人になったばかりのぼくの言葉を、ぼくよりずっと賢いだろうアパルさんとサージュさんが真剣に聞いている。

 だから、ぼくも真剣に答える。

「だけど、造りたい町は決まってる」

 ファーレさんもニコニコと笑いながらぼくの話を聞いている。

「スキルも、レベルも、関係ない。みんなが笑って過ごせる町」

「役立たずを受け入れるってことかい?」

「役立たずなんて、本当はいないと思う」

「ほう?」

「ミアスト町長はスキルがあいまいだったりレベルが低かったりすると町に相応しくないって追い出すけど、エアヴァクセンを追い出されて、盗賊団の人と出会って、ぼくは思った。スキルのレベルや種類で町民を決めるなんて、間違っているって。……スキルがなくたって、人はちゃんと作れるし耕せるし生きていける」

「一つの真理だ」

 サージュさんは呟いた。

「だが、今の社会はスキルで成り立ってる。町も組織も、生活すら」

「だったら、ぼくが変える」

 ちょっと喉が渇いていた。背中から汗が
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