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第14話・仲間入り

Author: 新矢識仁
last update publish date: 2026-05-13 05:35:33

 サージュさんとファーレさんはちょっと待ってろと小屋に入って荷物をまとめ出した。

「サージュを口説き落としたか」

 アパルさんが楽し気に笑った。

「口説くって」

 ぼくは思わず口を尖らせた。

「ぼくは真剣に……」

「分かってる。その真剣が、あの堅物を口説き落としたんだ」

 笑いをひっこめ、アパルさんはぼくを見下ろす。

「サージュのスキルは強力だ。限度があるようだが、知りたいと思った瞬間に大体のことは頭に入るんだからな。だからこそ、サージュは共にいる人間を選ぶ。自分に頼り切りになられたら困るからだ」

「確かに……頼っちゃいそうなスキルだよね……」

「だが、君はそれを否定した。欲しいのはサージュの「知識」ではなく「思考」……スキルではなく、頭の中に思い描く過去図や未来図なんだと……そう言った。だからこそサージュはファーレと共に町に行くことを同意した」

 アパルさんはぼくの背中をばん、と叩いた。

「あの夫婦は強力なスキルの持ち主だ。「知識」も強力だが、その知識から必要なことを取り込んで「ものづくり」するファーレの力は、限界があるとはいえ「町のこと」しかできない「まちづくり」より便利かもしれ
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