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第166話・いったいどこから?

作者: 新矢識仁
last update 公開日: 2026-10-12 07:38:13

「誰かが、この鳥を痛めつけた……?」

 こくりとティーアが頷く。

「この手紙と合わせて考えると、このオルニスって鳥は、定期的に乱暴されていたようだ。飼い主は隙を見て逃がしたんだろう。何とか生き延びてくれ、と」

 だが、とティーアは唸る。

「逃がした飼い主が無事かは……何とも言えない」

「え?」

「鳥に乱暴を働いたというのは、鳥が飼い主にとって大事で仕方がないものだからだ。その鳥を逃がした飼い主がどんな目に遭っているか……」

 ティーアが静かに怒っている理由が、見えた気がした。

 飼い主にとって鳥は大事。鳥を痛めつけられるのが耐えられないほどに。それを利用されて、痛めつけられて、飼い主は言うことを聞かされていたんだろう。

 でも鳥が大事で、可哀想だから。可愛いけれど、このままでいたら可哀想だから。

 せめて、と。

 せめて、誰かに拾われることを望んで。

 だけど、人質……鳥質? ……になる存在を逃がされたら、脅しているほうが怒るだろう。飼い主に何をしているか分からない。

 青い小鳥はふるふると震えている。

 ふと、オルニスがここに来た経緯を思い出した。

「ねえティーア、聞きたいんだけど
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