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第84話・謝ってほしいわけじゃない

Author: 新矢識仁
last update publish date: 2026-07-22 05:23:40

 まったくサージュの言う通り。

「……ごめん」

 それしか、言葉は出なかった。

「謝ってほしいわけじゃない。理由が聞きたいんだ。町の場所をピーラーやデスポタのような連中に勘付かれたかも、という状況で、私たちを呼ばなかった理由を」

「そっ、それは町長は悪くないっす!」

「そうだ、町長が一緒に来なければ、オレたちだけで行ってしまって、捕まえられたことすら勘付かれない可能性があった!」

 アレ……? リュー……?

 なんで、ぼくを庇って……?

「……アレ、リュー、気持ちは分かるが、ここは町長に分かってもらわなければならない」

 サージュは二人の方を見て、ぼくに向き直る。

「町長、何故貴方は、危険がある可能性が高い下に、明らかに少ない人数で降りたんだ? それは、町長として、明らかに不用意な行動だ」

「……悪いと、思ったんだ」

「悪い?」

「サージュもアパルもスピティとかで疲れ切っているのに、確実に危険がある訳でもないことに付き合ってもらうのは……申し訳ないって」

町長クレー

 サージュの目が、灰褐色の瞳が、ぼくを真剣に覗き込んできた。

「貴方は、町の長というだけではない。グランディ
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