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19.最後の紙風船

ผู้เขียน: 霞花怜
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-06-21 19:00:41

 芯の紙風船を飛ばすため、蒼はシャボン玉を準備していた。

 部屋の戸棚の中に仕舞ったシャボン玉の籠を取り出す。

(これが最後の紙風船になるといい。これ以上、紅様が辛い思いをしないといい)

 不意に顔をあげた先に、鏡があった。

 移り込んだ自分の姿を見詰めて、蒼は絶句した。

 庭に走って、先に待っていた紅に飛びついた。

「どうしたの? 蒼、慌ててる?」

「紅様、僕、僕、大きくなってます!」

 鏡に映り込んだ自分は、自分とは思えない程に大人びていた。

 年齢より幼かった容姿は年齢を飛び越して高校生くらいには見える。

「あぁ、そうだね。霊元が開放されて、本来の年齢まで成長したんだね」

「本来の年齢?」

「理研から来る子たちって、年齢が適当なんだよね。多分、蒼も本当は十五歳より上だと思うよ。その見目だと、十七~八歳くらいなんじゃないかな? 良かったよね」

「良かった、んですか?」

「嫌なの?」

 紅が不思議そうに首を傾げる。

「だって、だって……。紅様は、ショタ好きなんですよね。僕の見た目、もうショタって感じじゃないです」

 愕然とする蒼を眺めていた紅が、軽く頭を抱えた。

「それ、ニコに聞いた?」

 頷くと溜息を吐かれた。

「ニコと色は半妖だったからさ、妖怪ジョークっていうかね。おじさんが若い子買っちゃってごめんね~みたいな笑い話っていうか。そもそも俺からしたら人間はみんなショタだよ」

 そう言われたら、そうなんだろうが。

 人間と妖怪だとショタの感覚から違うのだろうか。

「紅様はおいくつ、なんですか?」

 聞いていいのかもわからないが、とりあえず聞いてみる。

「千歳くらい……なのかなぁ。ちゃんと数えてないなぁ。年齢って、妖怪はあんまり気にしないから、ざっくりだね。人型の見た目は二十代くらいに見えるようにしてるけど」

 そう言われると紅の人型の見た目は二十代前半くらいのように見える。

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