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第12話 衝撃の告白

last update Last Updated: 2025-09-28 06:00:00

「ひまり!」

「はい」

「話さなきゃいけないことは、2つあって……」と

前置きをしてから、ヒロさんは、

まず、1つ目から話してくれた。

ヒロさんは、中学生の頃から小説が好きでよく本を読んでいて、特にミステリー作家さんの作品を主に多く読んでいたようだ。

高校生の頃に自分でも書き始めて、大学生になった頃、本気で書いてコンテストに応募したことがあるのだと。

「凄〜い」

そこで、初めて新人賞を受賞したようだ。

「え、ホントに凄い!」と私は、パチパチと拍手をした。

「ありがとう」と照れながらも嬉しそうだ。

そして、その作品が物凄い勢いで世の中に出回り、

シリーズ化をし、更には映画化されたり、漫画本になったりと、次々に書いてはベストセラーになっているようだ。

私は携帯アプリで、恋愛小説しか読んだことがない。どうせ聞いても分からないだろうと思いながら、一応作品名を聞いてみた。

「『この世の果てで君と』っていうんだけど……」

「え?」

全くミステリー小説を読まない私でも知っているシリーズ作品だった。

「小説は、読んだことがないんだけど、映画版をテレビで観たことがある!」と言うと、

「嬉しいな、ひまりが知ってくれてるなんて」と喜んでくれている。

「作家名はなんだっけ?」

東郷智とうごうさとし

「あ〜! そうそう!」と言いながら、

「えーーーーーーーーーーー」

と、やっぱり大きな声を出してしまった。

「ふふ、ほらな、やっぱりひまりは、大きな声を出すでしょう? ココならいくら大きな声を出しても構わないよ」と笑って
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