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第671話

Author: ルーシー
夜、ホテルへ戻ってからのことだった。

最近ろくに眠れていない沙羅の様子を見て、智也は愛莉の付き添いをさせなかった。

それでも沙羅は何度も、自分が愛莉の身支度をすると申し出た。

だが結局、彼女は智也の意向を押し切れなかった。

愛莉を部屋に連れて戻ると、智也は湯を張り、ひとりで入るよう促した。

風呂を済ませた愛莉は、パジャマ姿のまま智也のベッドによじ登った。

そして彼の腕の中にもぐり込み、甘えた声で尋ねた。

「パパ、これから先、子どもは愛莉だけ?」

智也は手にしていた経済誌を置き、愛莉の顔を見て訊き返した。

「どうした?」

愛莉は唇を尖らせた。

「先に答えて」

智也はしばらく考えてから、静かに答えた。

「ああ」

もし玲奈と離婚しないのなら、もうひとり子どもを持つことも考えていただろう。

だが離婚するのなら、愛莉に異母きょうだいを作るつもりはなかった。

その返事を聞いた愛莉は、さらに問いを重ねた。

「じゃあ、ララちゃんは?パパの赤ちゃん、産まないの?」

智也は淡々と言った。

「沙羅が産むのが怖いって言うなら、産まなくていい」

愛莉は気のない声で「ふうん
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