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帝都への旅路…

作者: こいたろ
last update 公開日: 2026-09-18 02:58:35

ガルディア砦を出発したのは、

朝霧が山肌を覆う頃だった。

巨大門がゆっくり開く。

重々しい音が、

岩山へ反響していく。

砦の兵士達が整列し、

見送りに立っていた。

その中央では。

グランヴェルが腕を組み、

険しい顔で立っている。

「……本当に行くのか」

トシオは、

荷車へ魚を積み込みながら頷いた。

「呼ばれたしのぉ」

「理由が軽い」

タマが呆れる。

だがミツコは、

のんびり笑っていた。

「お魚いっぱい貰ったしねぇ」

今回の旅路。

グランヴェルが、

大量の保存食を持たせてくれていた。

干し肉。

乾燥野菜。

果物。

そして。

大量の魚。

完全にミツコ対策だった。

フィルニアが、

じーっと荷車を見ている。

「……魚」

「食べる?」

ミツコが聞く。

「食う!!」

即答だった。

グランヴェルが、

深くため息をつく。

「お前は帝都へ戻る自覚を持て」

「飯は大事だろ」

「否定はせんが」

その横では。

セレスが、

静かに飛竜の装備確認をしていた。

相変わらず無表情。

だが。

魚が気になっているのが、

少しだけ分かる。

フィルニアがニヤニヤしていた。

「セレスー」

「なんですか」

「魚食いたい顔してる
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