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第312話

مؤلف: ラクオン
梨花は口を開けなかった。

声を出せば、途切れ途切れの喘ぎ声が一緒に漏れ出てしまい、この男に完全に主導権を握っていると思わせてしまうからだ。

彼女が頑として応じないのを見ても、竜也は焦らなかった。

熱いキスを彼女の首筋に落とし、辛抱強く肌をなぞるように唇を這わせた。

梨花は足の指先までぎゅっと丸め、もう声を抑えることができなかった。

しかし、この状況に溺れているのは自分だけのようだ。

梨花も別にこのことで勝ち負けを競うつもりはなかった。

降参しようとしたちょうどその時、不意に手首を掴まれ、ゆっくりと下へと導かれた。

梨花が男性のものに触れるのは、初めてではない。

しかし、こんな風にさせられるのは初めてだ。

彼女は思わず手を振りほどこうとしたが、その手は男に強く握り締められ……

男のベルトとスラックス、そして彼女のストッキングが床に散らばり、そのどれもが艶めかしい雰囲気を醸し出していた。

一目見るだけで、顔が赤くなり、心臓が高鳴るほどだ。

梨花は自分が大海原を漂う船のようで、自分で進路を決めることはできず、ただ波の導きに従うしかないように思った。

どこへ流されて
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