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第74話

مؤلف: ラクオン
余計なことを言えば言うほど、かえって後ろめたく見えるものだ。

あの二人の男性研究員の経歴は、梨花は来る途中にすでに目を通していた。

自信があったから、無駄な言葉に構わない。

まず梨花が手をつけたのは、薬材棚の前に立ち、ひとつずつ中身を確認することだった。

「そんなにたくさんの薬を使うつもりなのか?」と、和也が問いかける。

「違いますよ」

梨花は手を止めずに答えた。

「病院で使ってる薬材は、最初に先生が選定してくれたもの。あとはずっと同じ業者から、その基準で仕入れてもらってるから、薬効に問題は出ないと思います」

「でも黒川グループのは、やっぱり自分たちで確認しないとね」

色味、質感、収穫年数。さらには天然か栽培かの違いまで。薬効を左右する要素は数えきれないほどある。

そういう意味では、西洋薬より漢方薬のほうがずっと難しい。

和也は少し恥ずかしそうに笑う。

「もう何年もこの業界にいるのに、そういう習慣をちゃんと身につけてなかったな」

「仕方ありませんよ。和也さんは経営側なんですから」

梨花は軽く笑った。

「こういう地道な作業は、見てる人さえいれば問題ありません
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