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ソラと庭ごはん
ソラと庭ごはん
Author: 朝比奈 来珠

プロローグ

last update Huling Na-update: 2025-03-10 10:46:36

 私の名前は、夜鷹 空。

地方の出版社と契約をしているフリーライターであり、編集や校正の仕事も請け負っている。

ある自然豊富な山奥の一軒家に住んでいる。

(んーーっと! 今日も良い天気だ)

外に出て、私はストレッチするかように腕を上の方へ伸ばした。

周りの景色は草木や田んぼ、畑が多くお店すら何もない。

けれど、私にとって落ち着きやすくのどかで素晴らしい場所だ。

(はぁ、新鮮な空気……気持ちいい)

春は積もっていた雪から解放され、新たな生命として芽生えてくる草花と共に桜の花が開花宣言を告げていく。

涼しく青々とした緑の葉っぱがひらり、シトシトと湿りのある梅雨。

夏は田んぼの側で、太陽から煌めきを放つような向日葵が光に向かって、背伸びするかのように咲いている。

秋はコスモスやススキで辺り一面を生い茂っている。

山の表面には、緑から赤や黄色が交わり移るような森林に色変わる。

冬はしばらく生命の活動にお休みを頂き、また新しい時を待つために覆う白い雪……。

四季折々の景色が、一つ一つ輝いて見えるところ。

(だから……もっと楽しむためには)

こういう場所で至福になれる時間がある。

それは、庭でキャンプごはんを作ったり焚き火を楽しむ。

いわば「庭キャンプ」のことだ。

私が住んでいる家の横にある庭を小さなキャンプ場としてイメージする。

余暇があればタープを立てたりと準備を行い、その休憩としてコーヒータイムで一服……なんてことも。

庭でするのも楽しいけれど、本当は本格的にキャンプ場で宿泊することも憧れを持っている。

(さて、そろそろ庭キャンの準備をしようっと)

——そして、今日も一人、庭で焚き火やごはんを楽しんでいくのである。

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