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第1658話

Auteur: リンフェイ
唯花は三人分のお茶を入れて、一杯を甥に渡し、二杯を手に持ってやって来た。そして咲の前に座ると、一杯を彼女の手に渡してあげた。

二人は温かいお茶を半分ほど飲んだ。

「咲さん、さあ、何を聞きたいんですか?」

「結城辰巳さんをここ二日お見かけてしてませんけど、彼、出張にでも行ったんでしょうか?」

咲が辰巳のことを尋ねてきたことに唯花は少し驚いた。

辰巳はA市まで酒見医師に咲の目の治療を依頼するため行っているのだが、それを咲には伝えていない。がっかりさせないように酒見から承諾を得られてから伝える気でいた。

咲に優しくする唯一のおばである裕子も、名医の弟子に咲の目の治療をしてもらおうと探しているが、辰巳ほど人脈はないので、すぐにA市に酒見が戻ってきたと知ることはできない。

名医の下で学んでいた酒見医師だけが、咲の最後の希望だ。咲は口には出さないが、辰巳は彼女が大きな期待をしていることをわかっている。

もし、彼が失敗してしまえば、咲はかなり失望することだろう。

辰巳も何も言わないし、数日会いに来ないので、咲は彼がどこに行っているのか考え続けていた。

さっき咲は辰巳の行方を考えて
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