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第720話

Auteur: 星柚子
「怖すぎるよ……でも、九条社長がすぐ気づいてくれて本当によかった!いったい何の薬を入れようとしてたの?」

奈穂は首を横に振った。「まだ分からないの。検査結果を待たないと」

君江は水を一気に飲み干して、コップを強くテーブルに置いた。歯を食いしばりながら言う。「やっと右脚が完全に治るってところまで来て、これから生活も良くなっていくのに……こんなことしてくるなんて……!誰がやったか分かったら、絶対に許さない!」

奈穂はこの数年、ずっと苦しんできたのに。

それでもなお、奈穂を害そうとする人間がいるなんて。

「はいはい、怒らないで」奈穂は笑ってなだめる。「一緒に映画でも見ようよ」

君江はまだ怒りが収まっていなかったが、奈穂の隣に半ば寝転ぶようにして、頭を寄せ合いながらタブレットで映画を選び、二人で見始めた。

……

逸斗は、まさか自分に正修から連絡が来るとは思ってもみなかった。

正確には、正修本人ではなく、その部下からの電話だった。

電話の向こうの人物は、正修の伝言をそのまま伝える。

――今すぐ、奈穂がいる病院に来い。

逸斗は内心、ふざけるなと思った。

正修に呼ばれたから
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Commentaires (1)
goodnovel comment avatar
リコリス
これ秦家のあの毒婦じゃない?あの女なら逸斗に罪擦り付ける位しそうだしね。
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