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お館様は忙しい(主に頭脳労働で)

Author: 結城慎二
last update publish date: 2026-09-10 18:00:00

「クレタには、しばらくルビンスの身の回りの世話を頼みたい」

「命令なら仕方ないけど、世話を始めたら他の仕事はできなくなるよ」

 判ってる。

 でも、他に適任者がいない。

「他の仕事の方を割り振る。頼むよ」

「判った」

「早速今日からよろしく」

「今日から? 今から?」

「できれば今から」

「…………準備があるから二時間後でいい?」

「二時間か、仕方ないな。じゃあ、先にザイーダを呼んできてくれ」

「判った」

 と、クレタはとっとと出ていく。

「人材不足でございますな、お館様?」

 芝居がかってんね、ルダー。

「ホントさ」

「俺も帰っていいか?」

「まだダメ」

「何かあるのか?」

「うん、切り拓いた土地に少々仕掛けを……」

「面白そうだな」

 僕は、ザイーダが来るまでルダーと仕掛けについて話し合う。

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     村に戻った僕は村人の埋葬をする。  人の死には慣れている。  現世の僕が、だけど。  この世界は前世の世界と違って文明水準が高くない。  当然医療水準も高くない。  田舎だからってのはあるかもしれない。  大きな街はもしかしたらすごく発展しているのかもしれない。  魔法のある世界だから、当然治癒魔法もあるはずだ。  でもそれがどれくらいの効果があるかもわからない。  だからこの村はよく人が死んだ。  子供は特によく死んだ。  僕にも姉と妹がいたらしい。  妹の方はかす

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