Beranda / ファンタジー / 僕だってチートがあれば苦労なんてしていない / アメリカと交渉する日本の気分ってこんな感じ?

Share

アメリカと交渉する日本の気分ってこんな感じ?

Penulis: 結城慎二
last update Tanggal publikasi: 2026-08-22 18:00:09

「ラバナル」

「なんじゃ?」

「協力するとして、この先もここに住むつもりなのかな?」

「おお、そうじゃの。ジャンのようなものばかりなら町に行ってやってもよいが、ワシは愚か者は嫌いじゃ。普段はここで過ごすのがよかろうて」

 確かにその方が双方にとって穏便かもしれない。

「じゃが、お前と交流せねばワシの望みが叶わん。さて、どうしたものかの」

「では、十日に一度、お館様がここにお伺いになればよいのでは?」

 オギンも町へ入れて、いらない騒動を起こすことを警戒しているのだろう。

 それにしたって、僕がかよ。

「十日? 十日じゃ長い。長すぎる。三日に一度来い」

 おい!

「それでは、町の経営が滞る」

「それはそれで困るの。仕方ない。五日に一度で手を打とう」

 手を打つのはこっちの方なんだけど……どうも調子狂うな。

「では、五日後に改めてお伺いしますが、迎えに来ていただかないと森に迷ってしまうんですけど

Lanjutkan membaca buku ini secara gratis
Pindai kode untuk mengunduh Aplikasi
Bab Terkunci

Bab terbaru

  • 僕だってチートがあれば苦労なんてしていない    アメリカと交渉する日本の気分ってこんな感じ?

    「ラバナル」「なんじゃ?」「協力するとして、この先もここに住むつもりなのかな?」「おお、そうじゃの。ジャンのようなものばかりなら町に行ってやってもよいが、ワシは愚か者は嫌いじゃ。普段はここで過ごすのがよかろうて」 確かにその方が双方にとって穏便かもしれない。「じゃが、お前と交流せねばワシの望みが叶わん。さて、どうしたものかの」「では、十日に一度、お館様がここにお伺いになればよいのでは?」 オギンも町へ入れて、いらない騒動を起こすことを警戒しているのだろう。  それにしたって、僕がかよ。「十日? 十日じゃ長い。長すぎる。三日に一度来い」 おい!「それでは、町の経営が滞る」「それはそれで困るの。仕方ない。五日に一度で手を打とう」 手を打つのはこっちの方なんだけど……どうも調子狂うな。「では、五日後に改めてお伺いしますが、迎えに来ていただかないと森に迷ってしまうんですけど……」「迎えを出す」 出す?  てことはラバナルが来るんじゃないってことか。「判りました。では、今日はこの辺で」「おお、見送りを出そう」 と、ラバナルが中空に印を結ぶ。  石の弾丸より複雑で精緻なようで、タクトのようなもので結んでいる。  あれはいわゆる魔法の杖ってやつだな。 結ばれた印は淡い赤に発光して小鳥を生み出す。  ん?  召喚か?(創造よ。命があるわけじゃないけどね)(ゴーレムみたいなもん?)(そんなとこ)「そうじゃ、今まで通りお前さん以外が森を侵したら容赦せんぞ」 え?「あ、僕に同行する分にはいいですよね」「ふむ、必要なこともあろうな。ただし、一度に三人までじゃ」「僕以外に?」「ん? まぁ、それでよかろう」 むーん……対等な交渉ができなかった。  政治は清濁合わせ

  • 僕だってチートがあれば苦労なんてしていない    俗物がっ!

    「おもしろい!」 これまでの経緯を一通り話し終えた時、ラバナルが言った言葉だ。「ナルフも長命な種族とはいえ定命の生き物じゃ。ワシの寿命もそれになぞらえれば後百年ほど。枯れゆく余生を楽しむのもよいかと思うておったが、人種の世界がまた面白くなっていると聞けばダークナルフの血が滾るわい。ジャンとやら、わしの知識欲を満足させろ。さすればそなたの望みを叶えてやる。等価交換じゃ!」 ラバナルが森の主になる経緯を聞くと一抹の不安を覚えるわけだけど、魔法使いをゲットできるのは願っても無い好機なんだよな。「判った。こちらこそよろしくお願いします」「早速じゃが、石の弾丸が弾かれたのが悔しくてのぅ。どうにかならんか?」 俗物がっ!  と、某女性指導者の言葉が頭に浮かぶ。「僕に魔法は使えませんよ?」「使えんでもなにか考えつかんか?」 と、せっつかれて困っていると、護衛兼世界情勢補足役のオギンが助け舟を出してくれた。「現代では石の代わりに鉄の弾を飛ばしていますよ」「ほぅ! なるほど、鉄の加工技術が確立しておるのじゃったな。青銅は稀少であったから弾にするのがもったいなかったが、鉄ならそこら中にあるでな。そうかそうか」 と、一人で納得している。  ちょっと疎外感があるから無理やり加わってやる。「ところでその魔法はどのような魔法なんです?」「なに、原理は簡単じゃよ。こう……」 と、床に転がっている小石を拾うと、それを乗せた左手に右手でなにかをなぞり始めた。  お湯を沸かした時にもやってた、魔方陣だ。(「印」って言って呪いの一種よ) と、リリムが解説してくれる。「……魔法の力を加えて飛ばすだけじゃ」 と、ラバナルがいうと小石が飛んでいく。  これ、銃のように打ち出すわけじゃないんだし、射出速度を上げれば石でも砕けず飛んで鎧の装甲くらい貫けるんじゃね?「この石を鉄の玉に変えるだけか。ふむふむ……石と鉄で

  • 僕だってチートがあれば苦労なんてしていない    個別指導による楽しい化学講座歴史篇(え?

     物質には融点(液化する温度)と沸点(気化する温度)というのがある。  金属を加工する場合、融点が一つのポイントになる。  錫でだいたい二三〇度、銅が一〇八五度。  そしてなぜか銅と錫の合金である青銅は八七五度で融ける。  木炭は燃焼温度が一〇〇〇度になるので十分加工できる。「その数字はどうやって決めておるのじゃ?」「あ……うん、とりあえず気にしないで」「気になるじゃろ。普通に」「それは等価交換外です」「うぬ、仕方ない」「で、鉄は一五〇〇度以上にならないと融けないんだけど、実は五〇〇度くらいに熱すると加工できるようになる。これが、ラバナルの知っている鉄だ」 あ、温度は全部「約」だよ。「この鉄をガンガン叩くと火花が散る」「うむ」「この火花、実は不純物でね」「不純物?」「鉄以外のもの」「なるほど、不純物を叩き出すと純鉄になるわけじゃの?」「純鉄は実は青銅とそんなに硬さが違わないんだけど、適度に炭素が混ざっていると青銅の倍ほども硬くなる。これを人族は鋼と呼んでいる」 うーん……前世の単語と科学知識がドバドバ入っているけど、これは理解できてるのでしょうか?  ちなみにこれは前世で現代に入ってからの化学知識てあって、この世界の現代人は経験的にこうすればこうなると理解しているに過ぎない。「理解できん単語がいくつかあるが、つまりはちゃんとした鉄の加工技術を手に入れたということじゃな」 さすがは魔法使い。  地頭がよろしいようで。「で?」 で?「続きじゃよ」 ああ。  いいでしょう。  僕たちの置かれている現状まで一気に話してあげようじゃないか。

  • 僕だってチートがあれば苦労なんてしていない    五百年のギャップ

     はた迷惑な。  やがて、負けた人族の反感を買ってお尋ね者に。  それで人間嫌いになって逆ギレ。  逆襲された人族は互いに争うのをやめ、団結して反攻。  戦力が拮抗したところで五年もの間膠着。  やがて戦いに疲れた双方がラバナルはこの森を出ないこと、人族は森を侵さないこと、という条件で停戦。  以来、五百年が過ぎたということだ。  なんでこんなところに村があるかと思えば、ここは対ラバナルの最前線基地だったのか……。  建国記にあった、悪の魔法使いと建国王の逸話は史実とされるものよりはるかに暴力的だったわ。  建国王を英雄にみせるための脚色、相当苦労しただろうな。「ほれ、今度はそちらの番じゃ」 ラバナルに促されて、今度は僕が話す番か?「森にこもってからの五百年は?」「特になにもしとらん。しいて言えば、森に侵入する人族に魔法を放っていたくらいじゃ」 …………。「ほれ、さっさと話さんか」「……ラバナルとの戦いで団結した人族はリーダーとなった人物を国王にした王国を作り、領土を拡大していく。その過程で人族同士が戦うわけだけど、必要は発明の母って言ってね。しょっちゅう戦っていると、より強い武器、より硬い防具が欲しくなるわけだ」「ふむふむ」「やがて銅と錫の合金である青銅器ではなく、どこにでも存在していて大量生産できる鉄器の時代になる」「そこが判らんのだ。ともすれば石器より柔らかい純銅はともかく、錫を混ぜて強化した青銅がどうして鉄などという軟弱なものに駆逐されるのじゃ?」 はいはいはい。  オタクゴコロが刺激されますな。「ラバナルの知っている鉄は今、僕たちが使っている鉄とは違うんだ」「なに!? 鉄は鉄じゃろ」「今、僕らが使っているのは鋼と呼ばれる鉄なんだ」 と、オタク知識をひけらかす。

  • 僕だってチートがあれば苦労なんてしていない    その男、異端につき

    「では、こちらから質問させてください」 先手必勝。「なぜ五百年もの間、人との交流を絶って森に棲んでいたのですか?」「単に人族が嫌いだからじゃよ。なにか問題でも?」 う……なにも言い返せない。「こちらからの質問じゃ。五百年の間になにが起きた?」 こりゃまた等価交換とは言えない質問だな。  いやいや、ほんとにやりにくい相手だ。  クソが。  そうか!「じゃあ、こちら人族の五百年の歴史をお話ししますので、あなたが森に住むようになった経緯から今日までをお話ししてください」「ふむ、それは正しき等価交換。では、ワシが先に話すとしよう」 ラバナルの話すところによれば遡ること六百年前、若きラバナルが古臭いナルフ族のしきたりを嫌って村を飛び出した後、大陸各地を旅してた。  旅の道々で当時の人族と交流を持ち、時にはドゥワルフ族とも誼を通じていたそうな。  ちなみにドゥワルフとナルフは相性がよろしくないと物の本には書いていた。  もっともドゥワルフ族とオルグ族のように合えば殺しあうような中の悪さじゃなく、なんとなくいけ好かないって間柄のようだ。  そのうち人族の使う魔法に興味を持ち出した。  人族の魔法は生命力の根源と定義されている魔力を呪によって顕現させる技だが、ナルフ族の魔法は人族からは一般に精霊魔法と呼ばれ、精霊から力を分け与えられて業を使う。  人族の魔法と精霊魔法は相性が悪く……というか精霊が人族の魔法を嫌っているようで、魔法を使えるようになる代償として異端・闇落ちしたようだ。  まぁ、元々ナルフ族のしきたりが嫌で村を飛び出したくらいだし、そこは気にしていないようだけど、とにもかくにも魔法適性が高くて当時の魔法を瞬く間に習得していったという。  やがて一通り覚えたラバナルは実際に使ってみたくなって、人族の争いに加わっては魔法を行使していたらしい。

  • 僕だってチートがあれば苦労なんてしていない    知識の等価交換

     案内されたのは樹齢千年とかじゃないかと思われる大樹である。  洞に扉がつけられていて、中に入ると思ってもみないほど整頓されたリビングルームが広がっていた。  ラバナルは半ば僕たちを無視するように階段を上がっていく。  二階は書斎っていうのかな?  乱雑に本なんかが広げられている。  三階は寝室か?  そこからは外に出て屋上?  いや、ツリーハウスになってるな。  調理器具的なものがあるからキッチンスペースってことか。  ここで煮炊きをするんだな。  ラバナルは無造作に水瓶からひとすくい鍋に水を汲むと、コンロ的なところに指で魔方陣的なものを書いて鍋を乗せる。  鍋の下に火がつき、お湯が沸く。  ……便利だなぁ。  カップにお湯を入れ、なにやら葉っぱを入れると僕らの前に出してくれた。「毒は入っとらん」 その言葉、信用するよ?「あ!」「なんじゃ?」 これ、ハーブティーじゃん。  美味っ!「美味しいです」「お主、人族のくせに味覚が肥えとるの。前に振る舞ったやつは『葉っぱくさい』などといっておったぞ」「残念なやつですね」 ラバナルはガハハと笑って「気に入ったわい」 と、肩を叩いてくる。「さて、その鎧じゃ」 駆け引きもなにもあったもんじゃないな。「その前に」「なんじゃ?」「こちらが一方的に情報を提供するのは……」「判っとる、判っとる。等価交換じゃ」 話は早いが、こっちのペースにならんなぁ……ったく、やりにくいったらありゃしない。「価値基準は?」「ワシじゃ。文句あるか?」 ……まぁ、いいか。  でも、こっちの条件も多少良くしとかなきゃ割りに合わんよ。  まずは、五百年ぶりの人族との交渉だって言っていた。  で、相手の文化水準が青銅器時代止まり……てことは鉄

  • 僕だってチートがあれば苦労なんてしていない    五日ぶりの温かい飯

    「で、僕のステータスはどうやったら確認できるの?」「なにそれ、美味しいの?」 え?「うそうそ、そんな便利機能現実世界にあるわけないじゃない」 だよねー。「数値が知りたいなら体力測定とかIQ検査でもしてみる?」「それって実際あてになるの?」「参考程度には」 だめじゃん、そんなの。「まぁまぁ。ホラ、そろそろ準備始めなきゃまた木の上で寝ることになるよ」 リリムに言われて気がついた。  お日様がだいぶ西に傾いているらしく、僕の影

  • 僕だってチートがあれば苦労なんてしていない    都市伝説は真実だった

    「じゃあ次は概要ね」 と、リリムは言う。「世界の概要は現世の知識があるから割愛ね」 あらま。「あなたは転生の際にDNAってやつに細工されていてね、神様曰く人よりちょっと優秀になってるそうよ」 え? ちょっと?「そこはとても優秀になってんじゃないの? テンプレ的に」「いくら世界に干渉できる環境にある神様だってそんなことホイホイしたら世の中のバランスが狂っちゃうでしょう?」「異世界転生は世界のバランスを崩さないのか?」「崩すわよ。それなりに。そもそも

  • 僕だってチートがあれば苦労なんてしていない    さゔぁいぶ-後篇-

     村に戻った僕は村人の埋葬をする。  人の死には慣れている。  現世の僕が、だけど。  この世界は前世の世界と違って文明水準が高くない。  当然医療水準も高くない。  田舎だからってのはあるかもしれない。  大きな街はもしかしたらすごく発展しているのかもしれない。  魔法のある世界だから、当然治癒魔法もあるはずだ。  でもそれがどれくらいの効果があるかもわからない。  だからこの村はよく人が死んだ。  子供は特によく死んだ。  僕にも姉と妹がいたらしい。  妹の方はかす

  • 僕だってチートがあれば苦労なんてしていない    さゔぁいぶ-前篇-

     僕は十五歳の朝を木の枝の上で迎えた。  この世界の元服、つまり成人の儀式が行われる日だ。  確かに一生忘れられない日にはなったけど……切ない。  あまりにも切ない。  秋とはいえ、昼頃になればそれなりに暖かくなる。  今日は天気もいいので昼頃にはむしろ汗ばむほどの陽気になった。  慎重にあたりの気配を確認しつつ、木から降り集落に戻ると、まだプスプスとくすぶっている焼け跡の中を歩く。  あたり一面、嫌な臭いが立ち込めているのは、村人の焼けた臭いだろう。  昨日から何も食べてないのに込み上げてくる胃液を吐き出し

Bab Lainnya
Jelajahi dan baca novel bagus secara gratis
Akses gratis ke berbagai novel bagus di aplikasi GoodNovel. Unduh buku yang kamu suka dan baca di mana saja & kapan saja.
Baca buku gratis di Aplikasi
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status