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長と七人の村人-前篇-

作者: 結城慎二
last update 公開日: 2026-06-11 06:00:35

 宴もたけなわのうちにお開きとなり、僕は一度自分の小屋に戻る。

 翌朝、日課にしていた午前中のルーティンワークをお休みにして、昨日持って行かなかったいくつかの商材を抱えてキャラバンの元へ行く。

「来たな」

 「これも」とハムや干物を押し売りしつつ、ざっと店開きしてもらった商品を眺める。

 さて、どれくらい必要なものが揃えられるかな?

 商隊長さんが提示してくれた今回の買取金額と昨日査定してもらった金額では買えるものなど高が知れている。

 まずは金属器。

 加工に技術が必要なのこぎりは、村の再建に必要不可欠だ。

 あんなボロ小屋程度を廃材リサイクルで作ったにも関わらず完成までに一ヶ月かけた事を考えればこれだけは買わなきゃならない。

「種も頼むぞ」

 ルダーが後ろから声をかけてきた。

「せっかくの畑を荒れ果てさせるのはもったいない」

 そういえば「前世も百姓だった」って言ってたな。

「大変だが、鋤鍬は最悪木製でいい」

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