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見える人

Author: 結城慎二
last update publish date: 2026-06-09 06:00:23

 僕は女の子二人を連れて家に戻る。

 道すがらお姉ちゃんの方、クレタが僕に訊ねてきた。

「ねぇ」

「何?」

「肩のあたりを飛んでいる妖精は何?」

 え?

「君、見えるの?」

 そりゃあびっくりするでしょ、だって転生者しか見えないって言う妖精が見えてるって言うんだから。

 妹のカルホは

「え? どこどこ? 私も見たぁ〜い」

 てな具合なんだから。

 僕だって前世の記憶が蘇って初めて目撃したもんだ。

 もっとも、ずっとそばにいたわけじゃなさそうだけど……。

 僕はリリムを見る。

「何よ? 転生者にしか見えないわよ」

 ってことはつまり……。

「そう言うことね」

 そう言うことね。

「前世の記憶は戻っているの?」

 と、聞いてみたら

「前世って何よ?」

 と聞き返される始末。

 リリムに助けを求めると
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    「人生やり直せたらなぁ……」 そう思っていたことが僕にもありました。 ありましたが……。 だからってこれはないんじゃないでしょうか? こんな状態で前世の記憶が蘇るとか、神様の仕業だとしたら「あんたバカぁ!?」って罵ってやりたい。 いいや、一発殴らせろ。 こんな切羽詰まった状態だが、現在の状況を冷静に確認分析だ。 まず、ここは村はずれの雑木林をちょっと入

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    「じゃあ次は概要ね」 と、リリムは言う。「世界の概要は現世の知識があるから割愛ね」 あらま。「あなたは転生の際にDNAってやつに細工されていてね、神様曰く人よりちょっと優秀になってるそうよ」 え? ちょっと?「そこはとても優秀になってんじゃないの? テンプレ的に」「いくら世界に干渉できる環境にある神様だってそんなことホイホイしたら世の中のバランスが狂っちゃうでしょう?」「異世界転生は世界のバランスを崩さないのか?」「崩すわよ。それなりに。そもそも

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     村に戻った僕は村人の埋葬をする。  人の死には慣れている。  現世の僕が、だけど。  この世界は前世の世界と違って文明水準が高くない。  当然医療水準も高くない。  田舎だからってのはあるかもしれない。  大きな街はもしかしたらすごく発展しているのかもしれない。  魔法のある世界だから、当然治癒魔法もあるはずだ。  でもそれがどれくらいの効果があるかもわからない。  だからこの村はよく人が死んだ。  子供は特によく死んだ。  僕にも姉と妹がいたらしい。  妹の方はかす

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