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第 48 話

Author: 江上開花
また、亜夕美のスマホが鳴った。

だが、今回電話の主は将臣ではなく、辰川グループの会長、辰川明(たつかわ あきら)だった。

「亜夕美さん」明の声は穏やかで、電話越しであっても、きっと微笑んでいるであろう顔が目に浮かぶようだ。「将臣が過ちを犯した。私から謝罪させてほしい。もしよければ、一度戻ってきてくれないか。やはり、何事も直接顔を合わせて話した方がいいと思う」

亜夕美の声はどこか乾いている。「……はい」

明は、辰川家の中でも異例な善人だ。

彼は孤児院の恩人で、彼からの寄付で十数人の子供たちが救われた。もしかすると、明本人にとっては取るに足らない額だったかもしれない。けれど、孤児院の誰もが彼の善意
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