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第570話

Author: かおる
靖はしばし沈黙したが、その態度は依然として強硬だった。

「もしかしたら、君の言う人物とは別の人間かもしれない。

澄玲さん、君は早計すぎるよ。

全貌を知らないうちに結論を出すべきじゃないと君は言った。

だが、今の君の振る舞いも──俺と何が違う?」

澄玲は小さくうなずいた。

「おっしゃる通りね。

私は、確かに軽率だったわ。

じゃあこうしましょう。

あなたの妹さんの友人が小林清子でないなら、あなたの顔を立てて、その方の特別ゲストを引き受ける。

もしその人が小林清子だったら──今後この話は二度としないで。

靖さん、それでよろしいかしら?」

靖はうなずいた。

「いいだろう」

星はあくまで彼の実の妹だ。

愛人と妹のどちらを取るか──その分別くらいはわきまえていた。

その時、ウェイターが料理を運んできた。

澄玲はメニューを閉じ、静かに言った。

「今日の食事は私がごちそうするわ。

──ただ、これ以上はご一緒できない」

そう言うと、彼女はウェイターに声をかけ、頼んでいた二品をテイクアウトにしてもらった。

靖は眉をひそめる。

彼女のこの感情的な振る舞いは、完璧な
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