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第577話

Author: 浮島
美紗希の瞳が一瞬だけ陰り、低い声で言った。

「見ての通り、普段は忙しいんです。お店を離れられなくて」

蒼空は言う。

「でもここ、他にもスタッフいます。少し抜けても大丈夫でしょう?店長なんですし」

美紗希は慌てて首を振った。

「お店だけじゃないんです。家族が病気で......看病しなきゃいけなくて。そっちも離れられないんです」

蒼空は「そうですか」と静かに頷き、言葉を続けた。

「それは本当に残念ですね。店長さんの実力なら、きっとコンクールで賞がとれますよ。もしかしたら一気に名前が売れちゃうかもしれません」

そしてまっすぐ彼女を見る。

「もし可能なら......店長さんにはぜひ挑戦してほしいです」

美紗希は小さく息を吐いた。

「残念とか、そういうのはいいんです。私は、今の生活に十分満足してます。安定した仕事があって、家族の体調も良くなってきてて、時々ピアノも弾ける。それだけで十分です。賞とか、有名になるとか......あんまり興味ないんです」

語尾が急ぎ気味になり、必死に強調する。

「本当に、今で十分なんです。もし私の演奏が好きなら、いつでも聴きに来てください。時
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Comments (2)
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長野美智代
カフェのオーナーの美沙希さんのひいた瑠々「別離」は、美沙希さんが作曲したもので瑠々に買われた?
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洋子
コンクリートには 出ないように瑠るに言われてる。
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