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母の親友

작가: 影畑凛星
last update 게시일: 2026-08-22 02:15:13

 翌日。

 綾香は約束の時間より少し早く、ホテルのラウンジへ着いた。

 理央には会わなかった。

 橘には「少し出てくる」とだけ伝えたが、やはり行き先は聞かれなかった。

(大丈夫……誰にも知られてない)

 そう思いながらも、落ち着かない。

 案内された席に座り、周囲を見回す。

 人は多い。

 宿泊客らしい家族連れや、仕事の話をしている人たち。

 ここなら、何かあっても人目がある。

 母の友人がこの場所を選んだ理由が、少し分かった気がした。

「……綾香ちゃん?」

 声に振り返る。

 昨日、写真で見た女性が立っていた。

 写真より当然年齢は重ねている。

 けれど、面影は残っていた。

「はい」

「やっぱり。お母さんに似てるわね」

 女性は綾香の向かいへ座った。

「昨日は突然電話して、すみませんでした」

「いいの。驚いたけど……いつか連絡が来るかもしれないとは思ってたから」

「私から?」

「ええ」

 綾香は眉を寄せた。

「どうしてですか?」

 女性はすぐには答えず、注文を済ませた。

 飲み物が運ばれ、店員が離れてから、ようやく口を開く。

「まず、聞いてもいい?」

「はい」

「私の電話番号を、ど
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