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第7話

Auteur: 水鏡月聖
last update Date de publication: 2025-07-03 15:22:48

 ――大切な話がるんだ。 もうその言葉だけでほとんどネタバレしているようなものだ。タイミングから言っても、それが結婚の話だっていうことがわからない人間なんてこの世にいるのだろうか。

 わたしは浮かれていた。一番お気に入りのドレスを用意し…… でもそれはいささか派手すぎだと考え直し、落ち着いた清楚系なワンピースでいつもよりも高いヒール、最高のメイクで家を出た。 ビルの最上階にある夜景の見えるレストラン…… ではない。どこのでもあるような街の小さなフレンチレストランだった。それでもこんなところに来るのはいつ振りだったろうか、舞い上がりすぎてせっかくの料理の味を堪能する余裕もなかった。 メイン料理が終わり、デザートに熱々のりんごのスフレがテーブルの上に置かれた。 早速スプーンですくうわたしを尻目に「猫舌だから」と言ってスフレをテーブルに置いたままの正輝さん。いよいよここが正念場と緊張している姿が見て取れる。わたしはあえてそれに気付かないふりでりんごのスフレばかりをみている。「あ!」うわずった、少し大きめの声を出した正輝さん。「あの……」続いたその言葉は対照的にとても小さい声。 ――待ってい
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