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Auteur: 酔夫人
last update Date de publication: 2025-12-15 11:00:00
「サラッと終わらせるはずだったんでしょうけど……議長、困ってますね」

「それがルールだ、俺の知ったことではない」

議場のあちこちで貴族たちがヒソヒソ話す。

今までだったら、聖女派が聖女の力を匂わせて黙らせてきた。

しかし、アレックスのケガの件で貴族たちの認識はがらりと変わった。

いままでは、いざというとき自分たちは治癒力で助けてもらえると思っていた。

だから彼らは聖女を支持してきた。

しかし、アレックスが怪我をしたとき聖女は治癒力を使うのを渋った。

アレックスは国防の要。

さらに、聖女自身が婚約者になることを渇望した男。

そんなアレックスでさえ治療を渋られた。

それなら、自分たちは?

アレックス程の価値はないことは分かっている。

治療を受けるには何を差し出せばいい?

どんな代償を払えばいい?

国家のために戦い続けただけでも足りない代償。

聖女は、自分を助けないかもしれない。

聖女の愚行が不信をよび、不信感が聖女信仰に影を落としていった。

「そもそも、スフィア伯爵はなぜ成人女性をわざわざ養女に迎える?」

「王子妃の座を狙うにしても、第一王子と第二王子には既に婚約者がいる。末っ子の第四
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