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第477話

Author: 森の小鹿
一方、充が慌ただしく会食の店へ到着した頃、個室には息苦しいほど重い空気が漂っていた。

美紀は俯いたまま、気まずそうに小さくなっている。向かいに座る保雄は険しい表情を崩さず、美紀をまともに見ようともしなかった。

充が入ってくると、二人はほぼ同時に立ち上がった。

美紀は救いの手を見つけたように駆け寄る。その目元はすでに真っ赤に染まっていた。

「充さん……やっと来てくれた。お父さんと一緒に、ずっと待っていたの」

充は軽くうなずくと、保雄へ向き直った。

「盛岡社長、お待たせしてしまい申し訳ありません。道が混んでいまして」

それから店員に目を向ける。「料理をお願いします。今日の支払いは私に」

店員が退出すると、保雄もようやく表情をわずかに緩めた。

「青木社長がお忙しいのは承知しています。どうぞ、お座りください。食事をしながら話しましょう」

3人が席につくと、ほどなく料理が運ばれてきた。

充は席には座っているものの、心はどこかに行ってしまっていた。

奈緒からはいまだに何の連絡もない。充は何度も携帯に目をやり、そのたびに奈緒と黎のことを考えていた。早くこの食事を終わらせて、一
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