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4. 「異世界ほのぼの日記2」⑦

작가: 佐行 院
last update 최신 업데이트: 2025-05-12 10:22:44

-⑦ 交換条件と住民-

 結愛の交換条件が気になる好美は少しドキドキしていた、この交渉次第では数億円単位の金が動いていくはずだ。好美は慣れない『念話』で話し続けた。

好美(念話)「条件・・・、ですか?」

結愛(念話)「2点ほどあるのですが、少々お待ち頂けますか?」

好美(念話)「え?まさか・・・。」

結愛「そのまさかですよ、好美さん。」

好美「えっ?!」

 話の流れで『瞬間移動』して現れた結愛に驚く好美、この世界でも車は必要ないなと改めて思いつつ一先ず話を進める事にした。

結愛「この通路ですか・・・、これがバルファイ王国に繋がる訳ですね?」

好美「車が通れるように少し広めに作っているのでスクールバスでもご利用いただけるかと。」

 少し考えた結愛は深く頷き好美に例の「交換条件」を伝えた。

結愛「では好美さん、気になっておられる条件なのですが、①この通路に魔学校直通のルートを追加する事と②2階~5階部分を魔学校の学生寮や貝塚財閥の従業員が使用する社宅として提供する事です、勿論その分の家賃はお支払いいたします。いかがでしょうか?」

 物凄い好条件、断る理由などない。

好美「分かりました、勿論大丈夫です!!」

結愛「ではそれでお願い致します。」

 結愛と強く握手を交わした好美は、早速不動産屋に連絡して2階~5階についての事情を説明した。

不動産屋(電話)「貝塚財閥が絡むとなると断る訳には行きませんね、了解しました。」

 そう言って不動産屋は事情を理解してくれ、好美もポスターに「6階以上の部分」と書き加え募集を始めた。

 すると1時間もしない内にまた不動産屋から連絡が来た、何と今の時間で全部屋が埋まってしまったという。流石は街の中心地だ、その人気を舐めてはいけない。結愛から聞いたのだが寮や社宅の部分も全て埋まってしまったという、満員御礼といったところか。

 次はコンビニの従業員だ、オーナーは勿論好美だが正直経営に関しての知識が無い。そこで入居予定の者から募集する事にした、すると過去バルファイ王国で経営学を学んでいたという4人が現れたので雇う事に。面談はまたおいおい。

 実は好美がこの世界に転生する数年前からなのだが知能が高く『人化』して人語を話せるなら上級でなくとも自由な入国が許可されるようになっており、それにより今回の入居者の殆どが出稼ぎでの移住を希望していた獣人族や鳥獣
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    -75 山中での惨劇- 真美は豊に感謝の意を伝える為、恩人の目の前にある瓶ビールを手に取りグラスに注ぎ始めた。豊「いつ振りかな、真美ちゃんに注いでもらうのは。」真美「確か私が中学生だった時以来だったと思います。」 そう、丁度真美が豊の部屋に入り浸って経済学の本を読み漁っていた頃だ。真美は学校が終わるとまっすぐ松龍へと向かい、居住スペースにある豊の部屋で宿題を終わらせてから夜までずっと経済学の本を読み、夜になると晩酌をする豊と経済学について語り合っていた。豊「本当、顔が生き生きしていたよな。俺が読んでいない所も読んでたから話に追いつくのが大変だったよ。」 ただ豊は楽しそうに話す真美を見て懸念している事が有った、自分の所為で真美が1人の女の子としての人生を楽しめていないのではないだろうかと。その証拠に、いつもの事だが真美の服装は真帆に比べて質素な物だった。豊「真美ちゃんはファッションとかには興味が無いのかい?」真美「あんまり無いですね、どれだけ着飾っても自分は自分なので。」 真美はそのままの意味で言ったつもりだったが、豊には意味の深い言葉に聞こえた。それと同時にあの頃の自分は無理し過ぎていたのではないかと悟った。 豊が阿久津組にいたのは、元々は自分の意志ではなかった。幼少の頃、母と豊が手を繋ぎ買い物に出かけていた時の事だ。2人は何者かの手により突然黒のワンボックスに押し込められた。窓からの光が黒のカーテンで遮られ、真っ暗な車内で豊は泣きわめいていた。犯人「うっせぇぞ、殺されてぇのか?!」 自らも苦しみながら、母は豊を守ろうとした。母「お願いです!!この子の命だけは奪わないで下さい!!」犯人「そうかい、じゃあその通りにしてやるよ。」 犯人がそう言うと車は急停止してスライドドアが開いた、人気の無い静かな山中だった。犯人「出ろ。」 母が犯人に引きずり出され地面に落ちてしまった瞬間、犯人の撃ち放った銃弾が母の心臓を貫いた、即死だった。犯人はその山に母の遺体を捨ててしまった、豊の目の前で。 その数分後の事だ、銃声を聞いた数人の男達が駆けつけて来た。その中の1人が犯人に怒鳴った。男「お前は三井組の・・・、堅気の人に手ェ出すなって言われなかったのか?!」犯人「お前は阿久津組の・・・、関係ねぇやつは引っ込んでろ!!」 そう、偶然にもその場に駆

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