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テルの過去

مؤلف: 桜森よなが
last update تاريخ النشر: 2026-06-24 05:33:59

 あの不幸な人がいない村を出て、自転車をこぎながら、僕は走馬灯のように過去のことを思い出していた。

 夜になり、野宿するころには、過去の嫌な記憶を全て完全に思い出していた。

「あの、それで、その……昨夜、聞き逃した、ご主人様の過去のことなんですけど……」

 焚火を挟んで、僕の向こう側にいるクルシェが言う。

 焚火のパチパチという音とともに、その近くにいるチャーリーのぐがーぐごーといういびきの音が聞こえる。

「ああ、そうだったね、話さないとな、そのことについて――」

 僕は眼前でゆらゆらと揺れ動く炎を見ながら、語り始めた――

* * *

 これは大学二年生の時、ある講義室で、僕が所属していた文芸サークルの活動をしていた時のこと――

「暑いわねー」

 とサークルの代表者である中波さんが言った。

「そっすねー」

 と、このサークルに所属しているひとりである荒内が、本を読みながら言った。

 何を読んでいるかわからないけど、彼は勉強するとき以外はラノベしか読まない人間なので、たぶんラノベだろう。

 他のメンバーである、法村、細口さん、蓮池さんの方を見ると、全員、なんらかの本を読んでいた。

 
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  • 最強のママチャリに乗って美少女と一緒に異世界をのんびりと旅する   不幸な人がいない村――2

     それから五分ぐらい歩いて、宿に着いた。 受付で宿屋の主人に部屋が空いているか聞くと、二人用の部屋と一人用の部屋がそれぞれ一つ空いていると返答が来た。「どうしようか、やっぱり、クルシェとは別々の部屋の方がいいよな……」 金銭的なことを考えると同じ部屋にしておきたいんだけど……。「え、同じでいいですよ、お金、もったいないじゃないですか」「そう? クルシェがいいならそうするけど……」「なに、同じ部屋だとあんた、なんかするの?」 とチャーリーが訝しんだ声を発する。「いやいや、まさか……」 と顔の前で手を左右にぶんぶんと振る。「追加料金を払えば、夕食と朝食をつけられますが、どうし

  • 最強のママチャリに乗って美少女と一緒に異世界をのんびりと旅する   不幸な人がいない村――1

     数時間おきに休憩をはさみながら自転車をこいでいると、遠くに村が見えてきた。「あれが次の目的地ね、不幸な人が誰もいない村と呼ばれているわ」 チャーリーがそう言うと、クルシェは目をキラキラとさせた。「不幸な人が誰もいない? ほんとだとしたら、とても素敵なところですね!」 不幸な人が誰もいない……本当なのだろうか? まぁ行ってみないとわからないか。 それからさらに数十分くらい自転車をこいで、村に到着した。 自転車を降りて、入り口を通ると、じろじろと村人たちから視線を浴びる。「旅人かい?」 近くに寄ってきたガタイのいい村人から声をかけられたので、僕は慌てて返事をした。「あ、はい

  • 最強のママチャリに乗って美少女と一緒に異世界をのんびりと旅する   手料理

     さらに自転車をこぐこと数時間、辺りが暗くなってきたので、そろそろ野宿の準備をしようと思った。 少し先に、大きな岩が点在しているところがあったので、その辺りで休もうと考えた。「あの岩の辺りで、今日は野宿しようか」「わかったわ」「はい!」 チャーリー、次いでクルシェが返事する。「クルシェは野宿大丈夫?」「大丈夫です、あの誰とも仲良くなれない町に来るまでに何度か経験ありますので」 となぜか自慢げに言う。「ひとりで野宿してたの? モンスターとかに襲われなかった?」 と僕が訊くと、彼女は胸を反って、「いえ、旅の途中で出会った、旅人や冒険者や行商人とかと一緒に旅をしていたので、襲

  • 最強のママチャリに乗って美少女と一緒に異世界をのんびりと旅する   私って自由だったんだ

     誰とも仲良くなれない町を出て、しばらく自転車を街道に沿ってこいでいた。 先程から周囲がほぼ草木しかない光景が続いている。 たまにゴブリンやスライムなどの低級のモンスターが襲い掛かってきたが、自転車でそのまま轢いて吹っ飛ばして進んでいく。 数時間くらいこぎ続けているので、そろそろ一休みしたいな、と思っていた時、ちょうど数十メートルくらい先に、大きな木を見つけた。「あそこの木陰で休憩しよう」「わかりました」「オッケー」 クルシェさん、次いでチャーリーが返事をした。 やがて、大きな木の前に着いたので、その近くに自転車を停めて、木に持たれるようにして座り込む。「ふぅ」「お疲れ様

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