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第122話:コンクリート

مؤلف: 大正
last update تاريخ النشر: 2026-08-12 07:00:05

 早速朝市へ買いだしに。市場でビッグラットスレイヤーと植物油を購入。そして、ギド親方のところへ行き、炭を使い終わった後の灰をどうしているかを質問しに行くと、普通に捨てているということなので、いくつかの工房を回って捨てすぎて問題がない程度にそれぞれ分けてもらってきた。

 数カ所回ったおかげでかなりの量の灰を手に入れることが出来たので、原料が足りなくて少ししか作れなかった、ということにはならないだろう。しかし、ちょっと多いかもしれないな。もうちょっと油を買い足しておくか。

 油を買い足し、朝市ではない普通の商店で塩を買い求める。岩塩でもよかったが、砕いた後の塩が売っていたのでそっちを購入。これで砕いて溶かす手間が一つ減った。灰、油、香りづけ、塩と四つの材料がそろったため、後は灰を水にくぐらせて濾すための布と、熱している間持つだけの鍋を買い求める。

 後、燃料は自分の火魔法とする。ここで燃料に炭や薪を使って、その灰でまた石鹸を……という無限ループを作ることはできるが、そこまでするつもりはないし、一回こっきりの予定だ。

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  • 有給休暇は異世界で   第122話:コンクリート

     早速朝市へ買いだしに。市場でビッグラットスレイヤーと植物油を購入。そして、ギド親方のところへ行き、炭を使い終わった後の灰をどうしているかを質問しに行くと、普通に捨てているということなので、いくつかの工房を回って捨てすぎて問題がない程度にそれぞれ分けてもらってきた。 数カ所回ったおかげでかなりの量の灰を手に入れることが出来たので、原料が足りなくて少ししか作れなかった、ということにはならないだろう。しかし、ちょっと多いかもしれないな。もうちょっと油を買い足しておくか。 油を買い足し、朝市ではない普通の商店で塩を買い求める。岩塩でもよかったが、砕いた後の塩が売っていたのでそっちを購入。これで砕いて溶かす手間が一つ減った。灰、油、香りづけ、塩と四つの材料がそろったため、後は灰を水にくぐらせて濾すための布と、熱している間持つだけの鍋を買い求める。 後、燃料は自分の火魔法とする。ここで燃料に炭や薪を使って、その灰でまた石鹸を……という無限ループを作ることはできるが、そこまでするつもりはないし、一回こっきりの予定だ。一回分だけ作るならまあそれほど問題はないだろう。 これを商売にするつもりはないし、既に存在する石鹸ではあるので、自分で使う分をちょいちょいと、気に入った香りで作りたいと思っているだけだ。さっさと帰って試しづくりと行こう。 そう思って街の中心部を通り抜けると、何やら人だかりができている。どうやら新しい掲示物があるらしく、それを見るために人が集まっている様子だ。若干騒がしいし、自分に関係があるかもしれないので念のため見ておく。 人だかりを少しずつかき分け、前まで出て掲示物を確認すると、布告というかお願いというか、知恵貸し願いのような内容だった。 街の発展に伴い、北西の川から上水を引きたいのだが、できるだけ綺麗な水のままでこちらまで導水したい。何かいい方法はないか? 礼は出す。とのこと。 つまり、水道口が土のままの導水路では不満、ということだろう。ちゃんと掘って、周りを固めて、土や川の滞留物やその他いろいろは流れてくるにせよ、できるだけ少なく、そして街の中を流れる間も綺麗なままで流してきて、井戸や湧き水の形で街中

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     朝だ。今日も眩しい太陽……太陽という言い方であっているのかはわからないが、お日様がちょうど視線をぶつけてくるのは間違いない。 目が覚めて、いつも通りの寝起きの良さを感じる。こっちへきて、寝起きがだるいということがない。これが若返りのおかげなのか、それとも別の要因なのかはまだ判断つかない。 まぁ、気持ちよく起きれていることに違いはないのでありがたく起きていることにしよう。今日も元気だ太陽が眩しい! それでいいのだ。「おはようございます、ご主人様」 セルフィも元気そうで何よりだ。さぁ、今日も一日を楽しく過ごそう。 井戸で身支度を整えて、洗濯物を洗うと、そろそろ石鹸が欲しくなってきた。買えないこともないが、市販の石鹸は液体で、あまり香りもいいものではない。 そうだな……ビッグラットスレイヤーの香りがするような爽やかな石鹸を作る方が良さそうだな。獣脂と灰が必要か。灰は……どこかの工房で出た炭の灰を使わせてもらって、ゴミを引き取りに行く方向性で行けば安く仕入れられるかな。 あ、でもビッグラットスレイヤーはたぶん酸性だろうから、アルカリ性の柑橘以外の香りのする果物のほうがいいかな。何か探してみるのがいいかもしれないな。でもまあ、香りづけ程度なら問題ないか。獣脂のそのままの香りを使うことに比べたら多分大幅にましだろう。 洗濯板でほとんどの汚れは落ちてくれるので問題ないが、香りのほうはそうそう抜けない。もしかしたら鼻がもう麻痺しているだけで、そこそこの匂いを放っている、という可能性だってあるのだ。何かしらの機会に匂いをリセットして、さわやかさを演出する必要があるともいえる。 さてどうするか。ギド親方のところへ行って灰をもらえるか相談して、もらえたら石鹸づくりに費やしてみる、というのも悪くないが……ちょっと、一日かけて石鹸づくりをしてみて、服の汚れをきっちり落としてさわやかな香りのする服を調達するのも悪くないかもしれないな。今日はそういう日にしておくか。 洗い物を終えて服を干すと、今日は時間に余裕があるので火

  • 有給休暇は異世界で   第120話:現世では

     side:アザーワールド社「部長、小鳥遊さんの件ですけど」 神崎がイアンからの報告書をもとに、現地での行動をまとめた調査報告書をあげる。神崎の上司である茅野が閲覧し、渋い顔をする。「ふむ……ふむ……なるほど」 茅野は書類を一通り見終わった後、静かに調査報告書を読み終わり、神崎に向かい直し、コーヒーを一口飲むと、静かに語り始めた。「小鳥遊さんは向こうでも仕事をしっぱなしで休んでないどころか、本業以上の収入を得ている可能性がある、ということだね? 」 神崎も茅野からコーヒーを受け取り、グイッと一気に飲み干すと、ため息をつくようにはぁ……っと呼吸をしてから上司に対して口頭で報告を始める。「そういうことになります。さすがに小鳥遊さんの本業での収入について調べ上げることはプライバシーの観点から調べることはできませんが、厚労省に問い合わせて有休強制消化法案第18条第3項を理由とした、個人口座の記録の参照を厚労省に依頼し、それを元にして本業よりも稼いでいることが確認された場合、同じく9条2項の副業規定にかかるかどうかを確認する必要があります」「しかし、二週間そこそこで預金口座に振り込めるほど稼いで、それでいて生活費は現地調達。奴隷を購入してなおまだ余裕あり。奴隷と共に手数を増やして生活を自力で稼ぎ切っている……と」「そうらしいです。現地ガイドの三回目の報告書はまだ受け取ってませんが、二回目の報告書の時点でこういうことになってますから……今の段階で考えると、莫大な金額を稼いでいる可能性がある……ということになります」 茅野は腕を組みながら椅子のローラーをころころさせながら、ぐるぐるとその場で回転し始め、止まった後、神崎の顔を見たあと、下を向いて机の上に軽く突っ伏すような格好になった。「神崎くぅん、この場合どうすればいいと思う? 有給消化に来てもらってるのに有休中に働いてしまっているんだけど」「過去に同じようなケースがなか

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  • 有給休暇は異世界で   第118話:修行ついでの五層狩り

     食事を終えて、休憩した後五層から四層へ移動して、戦闘を継続しようとしたが、セルフィから待ったがかかる。「お金稼ぎも大事ですが、お金は後でも稼げます。ここは更に確実にお金を稼げるように、自分たちの修行……つまり、剣術や火魔法のレベル上げに費やすほうが先ではないでしょうか」 ふむ。たしかに、四層よりも五層のほうが自分の経験を積み重ねるには都合がいいだろうし、その分早く剣術や剣聖のレベルも上がることになる。セルフィの言う通りかもしれないな。「じゃあ、引き続き五層で戦うか。でも、その代わり前ほど稼げないかもしれないがそれは構わんか」「構いません。急いで稼ぐ必要はない、と昨日確認したところですし、強くなることが遅くなっていくほうがこの際問題ではないでしょうか」「じゃあ、五層でもうちょっと頑張るか。今日中にもう一つか二つ、レベルを上げておきたいしな」「はいっ」 実力アップに念頭を置く、ということを確認した後、すぐにレベルアップの機会は来た。剣聖レベルと剣術レベルがそれぞれ上がり、火魔法もレベルが上がった。 どうやら使ったら使うだけレベルが上がるのが魔法で、剣術や剣聖レベルも、剣を振るだけ振った時にレベルが上がり、モンスターを相手にしている時のほうが上がり幅が大きい、ということらしい。 より強いモンスターを相手にするほうがお得なので、もう少ししたらワイルドボアを集中的に狙っていって倒す、というようなことで、金も実力も両方手に入れることができるようにはなるだろう。 ワイルドボアをメインで倒していくようなことになったら、単純計算で10倍の収入になるのだから、かなりの収入になるのは間違いない。これは皮算用がはかどるな。 よそ事を考えながら戦える程度には五層の戦闘も慣れてきた。コボルトマジシャンも高密度で威力のあるものや誘導性のある魔法などは使ってこず、純粋に一方向に飛ばす程度の簡単な魔法しか使ってこないので、盾で逸らせばそれで終わる。 面倒なのはやはりコボルトリーダーのほうだ。立派な胸当てをつけているおかげで時々攻撃を防がれることもあり、剣と盾を持っている分だけ

  • 有給休暇は異世界で   第117話:五層のモンスター

     四層で出てくるコボルトバーサーカーとコボルトフェンサーは普通に出てくる。三層でも数回出会った。どっちも気軽に倒せるようになった相手ではあるが、盾を持つことでより安全に戦えることになった。何せ、相手の攻撃を最低でも一回は止められる。 そしてその間にこっちは一、二回攻撃することができるので、一発で倒せる相手ならそれで振らせて受け止めて、そのあいだにやり返して終わり、となる。コボルトフェンサーはもっと単純で、突き込んできた攻撃を盾で受けて外側へ弾いて、バランスを崩したところで一刀入れて終わり。 やはり、軽めとはいえ盾が一枚あるだけで随分戦術が変わるものだな。もっと早く買い入れておけばよかった。持ち運びや移動にはアイテムボックスがあるし、費用対効果はこれからきちんと出していこう。 しかし、盾がないほうがより気軽に戦えるのも事実。五層に下りてから盾を出すでもよかったが、五層のモンスターが四層に上がってきているのを確認してから盾を渡すのでは間に合わない可能性もあったからな。 でも、盾があると確実に便利であるのはわかった。今後はどうしようかな……ダンジョンで活動するときは盾を装備したまま活動して、という方法でもいいし、もしかしたらワイルドボアの突進を盾なら止められるかもしれない。 さすがにセルフィは身が軽すぎて弾き飛ばされる可能性はあるが、俺はショートソードで受け止めるよりも安全に止められる可能性が高まったか。今度ワイルドボアに出会った時に試してみよう。 四層から五層に向かい、ついに最下層に足を踏み入れる。五層にはコボルトマジシャンとコボルトリーダーが出現する。それ以外には出現しないという情報は仕入れているし、今更活性化の度合いが増して新しいモンスターが出てくることもないだろうしな。「コボルトリーダーがいると周りのモンスターが強くなるんでしたね」「ああ、だからコボルトマジシャンもただ出てくるだけじゃなく、一段階強くなって出てきているはずだ。面倒だがその分収入にはなるはずだ。真面目にやって今日も稼いで帰るぞ」「はい、でも、怪我しないのが第一ですよ」「そのためのこれだからな。しっかりやってい

  • 有給休暇は異世界で   第29話:監視員イアン

    「あ、いました。一日どうでしたか。リンカちゃん、安いほう一つ」「あいよー、黒パンセット一つ! 」 ふと気が付くとイアンちゃんが訪ねてきていた。そういえば、夜にでも今日の一日の成果を確認しに来ると言っていたな。「やあ、イアンちゃん。一日ゆっくりできたかい? 」「それはもうゆっくりと……って、私のことは良いんですよう。お二人がどうなっているかが気になるんです」「それは、もうばっちり。この通り、今日のご飯は高級セットが食べられるぐらいには稼いできたよ」 テーブルの食器を指

  • 有給休暇は異世界で   第28話:マヨ

     身支度を整えたところで一階の食堂に降りて行って、リンカちゃんにリッチな夕食を二人分頼む。「父さん、白パンセット2つ! 」 席に座り、しばらく待っていると、しっかり両面を焼かれた白パンに具だくさんのスープとちょっとしたソースがかけられた肉が小さく一枚乗ってきた。どうやら今日はサービスがいいらしい。それとも、夕食の白パンセットには必ず肉がつくんだろうか。まあ、いい。 とりあえず食べよう……と、肉についているソースをなめとる。少しはちみつが混ぜてあるのか、ほのかな甘みとソースのこってり感がある、なかなかに味のあるソー

  • 有給休暇は異世界で   第27話:セルフィの思い

     side:セルフィ 奇妙なお兄さん……私のご主人様、タカナシさんとの生活も二日目になった。思えば、初日にいきなり剣を持たされてさあ、振ってみろと言われたのはかなり無茶だった気がします。 でも、剣を持たされた私は急に世界が広がったように見えて、そしてモンスターの動きもゆっくりに見えて。まるで剣が私を欲していたかのように動き出すことができました。 戦うのは初めてだったけれど、それでもこの上なくうまくいった気がします。これが剣聖というスキルの効果だったのでしょう。 私にそんなすごいスキルが付属していた

  • 有給休暇は異世界で   第26話:今日の稼ぎは順調に

     結局ミニボアを3匹ほど倒し、心臓が動いてる間にできるだけ血抜きをしながら進んできたので思ったより時間がかかった。30分で間に合う道に40分かけて歩き、何とか2匹は血を抜いたが1匹は血抜きをしないままアイテムボックスに入れて持ってきた。 これはちょっと減額されるかもしれないな。でもまあ、セルフィが綺麗にさばいてくれたおかげで毛皮にもほとんど傷はついていない。肉の味にどうかかわってくるかだけが気がかりだな。 北門に到着して門で冒険者証を見せて通り抜ける。「素人質問で恐縮なのだが、北門だけ他の門と違う理由で通り抜けが可能だったりしないのか? た

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