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第75話

Author: 雨の若君
素羽は司野の世話を終え、バスルームの掃除まで済ませ、最後にようやく自分の番になった。

すべて終えたときには、もうへとへとだった。

こんなにも疲れるのは、やっぱり自分の推測が当たっているからだ、と素羽は確信した。司野は美宜を大切に思っているのだ。彼女に苦労をさせたくないのだ、と。

布団をめくってベッドに横になると、すぐに司野が腕を伸ばし、素羽の腰を引き寄せて自分の胸元に抱きしめた。

彼の力強い心音が耳元で響く。

司野は顎を彼女の頭に乗せ、髪を優しく撫でながら呟いた。「叔父たちが狙ってた美味しいところ、俺が全部いただいたよ」

もがこうとした素羽の動きは、その言葉でぴたりと止まった。司野の気だるそうな声の奥に、確かな喜びがにじんでいる。

「三ヶ月かけて、彼らには何も残さなかった」

司野は素羽の顔を両手で包み込み、鼻先を擦り合わせるようにして言った。「今夜は本当に、楽しかった」

肌と肌が重なり、息遣いが混ざり合う。これまでになかった親密さだった。どれほど情熱的な夜でも、こんな風に心まで触れ合うことはなかった。

司野の瞳は漆黒で、まっすぐに素羽を映しこんでいる。まるで彼の世界には、自分しかいないような錯覚すら覚えた。

抱きしめる温もりは、時にそれ以上に心を震わせるんだって……そんな言葉をふと思い出し、素羽はそっと腕を回して司野を抱き返した。

二人の間に流れる空気はだんだん熱を帯びて、寝室の温度もどんどん上がっていく。

窓の外の月明かりさえ、恥ずかしそうに雲に隠れてしまうほどだった。

激しい夜を越え、素羽は翌朝すっかり寝坊してしまった。

しかも司野もまだ隣でぐっすり眠っていたことに、思わず驚いてしまう。

「なんだ、その顔。まるで鬼でも見たみたいじゃないか」

目覚めたばかりの司野は、いつものクールさが抜けて、どこか艶めいた気だるさを漂わせていた。

「こんな時間まで……仕事は?」

「一晩中お前に搾り取られたから、体がもたんよ。ちょっとくらい休ませてくれよ」

素羽の白い頬が一気に赤く染まった。

こんな露骨なことを言われるのは初めてで、どうにも慣れない。

彼女の照れ顔を見て、司野は口元で笑った。「もう何年も夫婦やってるのに、まだ新婚みたいに初々しいな」

きっと今回のプロジェクトがそれだけ重要だったのだろう、と素羽は思った。でなければ、こんな
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Comments (1)
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maasa16jp
この主人公 気持ちがふらふらして 読んでてうんざりイライラする どうしたいんかわからん もうちょっと強い女がいいなぁ
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