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第502話

Author: 清水雪代
「ふん、その彼氏さんが君を守れないようじゃ、ただの役立たずよ。そんな男といても幸せにはなれないわ。男は自分の意志と責任感を持つべきよ。年寄りの言いなりになるなんて、それじゃただのマザコンじゃないの」

菊江が毒づくたびに、アシスタントは心中で「……」と突っ込まずにはいられなかった。

二人は話し込みながら歩き、目的の個室の前までやってきた。

智美と菊江が同時にドアを押し開けると、室内の空気が凍りついた。

えっ……?

……まさか

二人は顔を見合わせ、そのまま固まってしまう。

悠人が二人の気配に気づいて立ち上がった。「おばあさん……あ、紹介するよ。こちらが谷口智美、俺の彼女だ……あれ、二人で一緒に入ってきたのか?」

一瞬の沈黙。だが、菊江は伊達に修羅場をくぐってきていない。

彼女は瞬時に表情を切り替えると、智美の手をぎゅっと握り、満面の笑みを浮かべた。

「縁ね、これこそが縁だわ!まさか君が悠人の彼女だったなんて……悠人、本当に見る目があるじゃない。うちの岡田家はね、みんな優しくて素朴なのが売りなのよ。嫁や孫嫁のことは、家族総出で大切にするんだから。

いつも言っているでしょ
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