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第 35 話

藍葉
綾香はすっかり怯えきってしまい、涙が止まらなくなった。「やめて……」

彼女の泣き声を聞いても、健司の動きは止まらなかった。

耳元に熱い吐息をかけながら、低く囁く。「どうしても欲しいんだ……頼む」

「嫌!」綾香は涙をこぼしながら叫んだ。「離して!」

「あや……会いたかったんだ。拒まないでくれ」彼の手がさらに下へ伸び、最後の防御を外そうとする。

「黒崎健司!」綾香は力の限り叫んだ。「これ以上したら、あなたを一生許さない!」

その瞬間、健司の動きが止まった。

「四年だぞ。俺のこと、一度も思い出さなかったのか?」彼は誘惑するように彼女の耳たぶへ唇を落とした。

「思い出してなんかない。あなたなんて汚らわ
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