Beranda / BL / 血と束縛と / 第5話(16)

Share

第5話(16)

Penulis: 北川とも
last update Tanggal publikasi: 2025-11-11 20:00:27

 二階にある千尋の部屋に上がり、ベッドに倒れ込むと、会話を交わす余裕もなく互いの服を脱がし合い、すでに汗ばんでいる素肌を擦りつけ合う。

 和彦は、未熟な蛮勇を奮おうとした千尋をまず労うため、しなやかな体に覆い被さり、滑らかな肌をじっくりと舐め上げる。浮き上がった腹筋に舌先を這わせ、柔らかく吸い上げてから、胸の突起を口腔に含むと、千尋がくすぐったそうに笑い声を上げる。

 だがそれもわずかな間で、和彦が絶えず唇と舌を動かし続けると、次第に切なげな息遣いとなり、微かに声を洩らし始める。そんな千尋に引き寄せられて顔を上げると、有無を言わさず唇を塞がれた。

「クーラーつけようか?」

 貪り合うような口づけの合間にそう問われた和彦は、すでに滴っている千尋の汗をてのひらで拭ってやってから答える。

「いらない。せっかくの熱が冷める」

「……いやらしいなー、先生」

 ニヤリと笑った千尋の唇に軽いキスを落としてから、和彦は頭を下ろす。多分今、この部屋の中でもっとも高い熱を持っているはずのものをて
Lanjutkan membaca buku ini secara gratis
Pindai kode untuk mengunduh Aplikasi
Bab Terkunci

Bab terbaru

  • 血と束縛と   第26話(4)

    「……この家の主が仕事をしているのに、その主の部屋でダラダラしているのは、気が引けるんだ」「仕事といっても、電話で片付くような用だ。だから、そう待たせなかっただろ」「気にせず、じっくりと話してくれてもよかったのに……」「俺が気にする」 和彦のすぐ背後に立った賢吾の手が、肩にかかる。浴衣の布越しに体温が伝わってきて、それだけで和彦は冷静ではいられなくなっていた。 慌てて正面を向くと、両肩をしっかりと掴まれ、力を込められた。「あっ」 絶妙な力加減で肩を揉まれて、思わず和彦は声を上げる。背後から笑いを含んだ声で言われた。「凝ってるな、先生。気疲れすることが多すぎるせいか?」「……あんたは、原因の一つだからな」「遠慮なく、俺が原因の大部分だと言っていいんだぞ」 返事の代わりに、和彦は笑い声を洩らす。 長嶺組組長に肩を揉んでもらうという贅沢を堪能できたのは、わずかな間だった。肩を揉んでいた賢吾の片手が前へと移動し、浴衣の合わせから入り込んできた。 大胆に蠢く手に胸元をまさぐられ、あっという間に凝った胸の突起を、捏ねるようにてのひらで転がされる。指先で捉えられて爪の先で弄られる頃には、和彦の呼吸は弾んでいた。「――鷹津にも、ここをたっぷり弄ってもらったか?」 突然、冷めた声で問われる。背後に立っているのは賢吾だと知っていながら、和彦は一瞬、別の男に入れ替わったのかと混乱した。それぐらい、賢吾の声音が一変したのだ。 本能的な怯えから、和彦は愛撫の手から離れようとしたが、賢吾は焦った素振りすら見せなかった。 立ち上がろうとしたが、いきなり座椅子を引かれてバランスを崩す。すかさず賢吾の腕に捕らえられて、畳の上に放り出された。 悠然とのしかかってきた賢吾を、顔を強張らせて見上げる。手荒な行動とは裏腹に、賢吾は薄い笑みを浮かべていた。「鷹津とのセックスはよかったようだな、先生。……鷹津のことを話すときの顔を見ていたら、いままでにない表情を浮かべてい

  • 血と束縛と   第26話(3)

    「聞くまでもないだろう。――返事は、ギリギリまで引っ張ればいい。オヤジの腹の内が、もしかすると読めるかもしれない」 それしか打てる手はないのかと、和彦は小さくため息をつく。すかさず賢吾に言われた。「物騒な男に気に入られると、物騒なことに事欠かないな、先生」「他人事だと思って……」 自棄酒というわけではないが、和彦はグラスのワインを飲み干す。『物騒なこと』という話題の流れから、秦の店を襲撃した男たちのことを聞いてみたい衝動に駆られたが、守光の話題が出たことで、軽々しい好奇心は慎むべきだと思い直した。三日前の秦との電話でのやり取りがなければ、危うく口に出していたかもしれない。 自らが踏み込めない領域について、あれこれと思索する和彦とは対照的に、秘密すら踏み散らすような無粋ぶりで賢吾が切り出した。「鷹津には、美味い餌を食わせてやったか?」 和彦は咄嗟に言葉が出なかった。激しい動揺と羞恥で一気に顔が熱くなったが、賢吾の向けてくる冴えた眼差しに首筋は冷たくなるという感覚を、同時に味わう。 賢吾は今日まで、怪我をした鷹津とどう過ごしたか、和彦に一切尋ねてはこなかった。二人の間に何があったかは想像するまでもなく、だからこそ賢吾は知る気がなかったのだろうと解釈していたが、どうやら違ったようだ。 和彦が逃げられない状況になるまで、虎視眈々と機会を狙っていたのだ。「――……餌はやった」「自分が切りつけられながらも、先生を守ったんだ。俺が思った通り、あいつは態度は悪いが、優秀な番犬だ」「何日かは利き手が使いにくくて、不便だろうな」「通って面倒を見るか?」 冗談めかした口調とは裏腹に、ヒヤリとするような感覚が和彦を襲う。賢吾が、鷹津のことを話す自分の反応を観察していると感じ取り、警戒していた。「ぼくはそこまで甲斐甲斐しくない。……ただ、傷の具合を診る必要があるから、夜、クリニックに足を運んでもらうことになる」 慎重に言葉を選んで話した和彦は、賢吾の反応をうかがう。「その顔は、俺の許可を求め

  • 血と束縛と   第26話(2)

     気にしないでくれと、和彦は苦笑を洩らす。大変な騒動と、その後の鷹津とのこともあり、自分が背負っていた事柄について、今この瞬間まで考えることすらしていなかった。秦の思惑とは違ったところで、和彦の機嫌は直りつつあるといえるのかもしれない。 あくまで、問題の先延ばしでしかないのだが――。 電話を切った和彦はぼんやりとしていたが、ふと、バスタブに湯を溜めていることを思い出し、慌てて浴室へと駆け込んだ。****「――ここのところ大忙しだな、先生」 窓の外に広がる夜景に見惚れていた和彦は、どこか皮肉げな賢吾の言葉にハッとする。 ホテル上階からの夜景を和彦によく見せてやろうという配慮なのか、賢吾は窓を背にしてテーブルについている。 しかし和彦は、一旦賢吾に視線を移してしまうと、もう夜景を眺める気にはなれない。 賢吾は、夜の街のきらびやかさも霞む濃い闇を背負っているように見え、禍々しさすら漂っている。普通の感覚を持った人間ならば、この男を一目で危険な存在だと判断するだろうが、困ったことに和彦の目には、非常に魅力的に映るのだ。怖いほどに。「ぼくが忙しいのは、ぼくのせいじゃない。……暖かくなってくると、この世界の連中は血が滾るのか? 物騒なことが多すぎる」 賢吾は低く喉を鳴らして笑い、鉄板の上で焼けたヒレステーキを一切れ、和彦の前の小皿に置いた。 クリニックを終えてから途中で賢吾と合流し、外で夕食をとることにしたのだが、肉が食べたいと希望したのは賢吾だ。疲れ気味の和彦に精をつけさせようと考えた――のかどうかは知らないが、鉄板焼きのコースディナーの他に、さらにサーロインステーキを別メニューで頼んだ賢吾は、和彦の倍の速度で肉を焼き、口に運んでいる。「物騒といえば、総和会からの申し出も、ある意味じゃ物騒だな」 賢吾が言っているのは、総和会から、和彦にクリニックを任せたいと提案された件だ。移動中の車内で簡単に説明をしたのだが、とっくに千尋から、賢吾の耳に入っていただろう。驚いた様子もなく、薄く笑っただけだった。もっとも和彦自身、賢吾の反応をある程度予

  • 血と束縛と   第26話(1)

     心臓の鼓動が、少しだけ速くなっているような気がした。 書斎にこもった和彦は、あえて日曜日の夜から取り掛かるほど急ぐ仕事でもないのだが、パソコンを使って、長嶺組に提出するクリニックの収支報告書を作成していた。しかし、すぐに集中力は途切れ、昨夜から今日にかけての出来事を思い返していた。 あまりに衝撃的な出来事で、我が身に降りかかったという実感がいまだに乏しい。 そのくせ――鷹津との濃厚な行為だけは、はっきりとした感覚がまだ体に残っている。気を抜くと、まだ鷹津の体温に包み込まれているような錯覚に陥り、我に返るたびに恥じ入り、鼓動が速くなる。 動揺しているのだ。和彦は、自分の今の状態をそう分析する。 これまで鷹津とは何度も体を重ねてきて、気持ちはともかく、与えられる快感も受け入れた。鷹津とは、割り切った体の関係だという前提に、安心していたのかもしれない。この前提がある限り、鷹津に情が湧いても、それで関係が変わることはないと。 しかし、昨夜からの鷹津とのやり取りは、違っていた。〈番犬〉に餌を与えるという、それ以上でも以下でもないはずの行為に、いままでにない気持ちが伴っていた。 ひたすら求めてくる鷹津に、和彦は――。 胸の奥が疼き、身震いした和彦は慌てて立ち上がると、浴室に駆け込んだ。 体に留まり続ける熱を誤魔化したくて、いつもより熱めの湯をバスタブに溜め始める。着替えを取りに寝室に向かおうとしたとき、微かに携帯電話の呼出し音が聞こえ、慌てて書斎に戻る。電話の相手は、ある意味、昨日の騒動の主役ともいえる秦だった。 ずっと秦のことが気にはなっていたものの、今日は忙しいかと思って電話は遠慮していたため、ここぞとばかりに和彦は尋ねる。「昨夜別れてから、大丈夫だったか?」『おや、先を越されましたね。わたしのほうが、先生に尋ねようと思っていたのに。――連絡が遅くなって申し訳ありません』 慇懃ともいえる秦の口調に、勢い込んで質問をした和彦の調子は狂う。「いや……、ぼくはなんともなかったから」『そうはいっても、襲撃された現場にいたわけですから、ショックもあったでしょう』

  • 血と束縛と   第25話(29)

     立ち尽くす和彦に、鷹津がペットボトルを差し出してくる。ぎこちなく歩み寄り、受け取った。「……着替え、持っていっただろ」 ペットボトルに残っていた水を飲み干して和彦が問いかけると、鷹津はニヤリと笑う。「俺のを、お前が勝手に引っ張り出して、持っていったんだろ」「だったら、パジャマ代わりになるものを貸してくれ。ぼくは寝るんだ」「あれだけ興奮したあとで――寝られるか?」 そう言って鷹津の片腕に腰を抱き寄せられる。腰に巻いたバスタオルを落とされ、持っていた空のペットボトルを取り上げられる。胸元を伝い落ちる水滴を舐め取られて、和彦はなんの抵抗もなく鷹津の頭を抱き締めていた。 鷹津は何度も胸元や腹部に唇を押し当てながら、和彦の尻の肉を鷲掴み、荒々しく揉みしだいてくる。「手の傷が痛んできた……」 ふいに鷹津がぼそりと洩らす。「痛み止めが切れ始めたんだ。あまり痛むようなら、テーブルの上に痛み止めが――」「手っ取り早く、痛みを忘れられる方法があるだろ。俺を興奮させて、感じさせてくれればいい」 顔を上げた鷹津が下卑た笑みを浮かべる。嫌な男だ、と心の中で呟いた和彦だが、同時に胸の奥が疼いてもいた。さきほど、鷹津と手を握り合って交わった高揚感と一体感は、容易なことでは消えない。それどころか、些細な刺激で再燃する。 和彦の返事など必要としていないといった様子で、鷹津はベッドにもたれかかるようにして床の上に座り込み、こちらを見上げてきた。「面倒を見てくれるだろ、――先生?」「……こんなことなら、ぼくが怪我したほうがよかった」「冗談でも、そんなことを言うなよ。お前が本当に怪我をしていたら、あの場にいた奴らはみんな、長嶺から何かしらの罰を受けていた。組長の〈オンナ〉を守るってのは、それだけ重いんだ」 鷹津に強い力で手首を掴まれる。和彦は再び腰に跨ることになったが、今度は鷹津は上体を起こしており、嫌でも間近で顔を合わせることになる。 息もかかる距離で鷹津に見つめられ、つい視線を逸らす。かまわず鷹津が

  • 血と束縛と   第25話(28)

     緩やかに上下に擦られ、唇を噛んで眉をひそめた和彦は、ようやく次の行動に出る。 腰を浮かせ、片手で鷹津の欲望を握ると、頑なに閉じたままの内奥の入り口に位置を合わせる。慎重に腰を下ろし、少しずつ内奥をこじ開けるしかないのだが、容易なことではなかった。和彦は自分の指を舐めて唾液で濡らすと、自ら内奥の入り口に擦り付けて潤す。「大胆だな」 和彦の行動を眺めていた鷹津が、揶揄するように声をかけてくる。ただ、口調からうかがえる余裕とは裏腹に、鷹津の欲望は熱く張り詰めていた。「んんっ……」 唾液で簡単に湿らせただけの内奥の入り口を、逞しいもので押し広げながら、時間をかけて呑み込んでいく。異物感と痛みに呻きながら、それでも和彦は腰を上げることはできなかった。 繋がりつつある部分に、鷹津が指を這わせてくる。和彦は息を詰め、ビクンと背をしならせる。「ほら、もっと突っ込ませろ。お前の尻は、もっと俺を気持ちよくしてくれるだろ」 鷹津を睨みつけてから、機能的な筋肉に覆われた胸に両手を突く。支えを得た状態で腰を揺らし、一層深く欲望を呑み込んでいくうちに、和彦の息遣いは妖しさを帯びる。変化はそれだけではなく、反り返った和彦の欲望は、先端から透明なしずくを垂らしていた。「……性質の悪いオンナだ。尻の具合のよさだけじゃなく、こうして見た目でも、男を悦ばせてくれるんだからな」 そう言って鷹津の手が、再び和彦の欲望にかかる。「うっ、うあっ――」 先端を指の腹で擦られ、腰から熱い感覚が駆け上がる。内奥がきつく収縮し、鷹津の欲望の感触をさらに強く意識する。それは鷹津も同じなのか、軽く眉をひそめて息を吐き出した。「こうしてお前と繋がっていると、お前の尻にある襞の感触が、いつも以上によくわかる。俺のものが、いいところをしっかりと擦り上げてるだろ?」 露骨な言葉で煽りながら、鷹津が腰を突き上げてくる。前に倒れ込みそうになった和彦だが、鷹津の胸に手を突いていたおかげで、なんとか耐えられる。非難を込めた眼差しを向けたが、口元に薄い笑みを浮かべた鷹津は、片手で握り締めた和彦の欲望を緩やかに上下

  • 血と束縛と   第4話(31)

    「――お前は、俺たちのオンナだ」  和彦の唇を何度も啄ばみながら賢吾に囁かれる。背後から緩やかに内奥を突き上げてくるのは、衰えを知らないほど滾った千尋の欲望だ。何度となく押し開けられ、擦り上げられているため内奥は痺れたようになっているが、それでも愛されると、応えようとして懸命に欲望を締め付けてしまう。  布団に両膝をついた姿勢で小さく喘いだ和彦は、座っている賢吾の肩にすがりつく。賢吾の片手は、さきほどから和彦のものを巧みに扱き続けていた。 「そう言われるたびに、先生は傲然と顔を上げろ。性質の悪いヤクザ二人に、これ以上なく愛されて、大事にされている色男の顔を、

    last updateTerakhir Diperbarui : 2026-03-20
  • 血と束縛と   第3話(31)

    **** 千尋は今日も元気だ――。  犬っころのように目を輝かせ、落ち着きなく食器売り場を行き来するため、いつか食器を割るのではないかと見ているこっちがハラハラする。  実家に戻ってから、明らかに身につけるものの質が上がった千尋が今穿いているのは、あるブランドもののジーンズだ。スタイルがいい千尋にはよく似合っており、足元のレザースニーカーの組み合わせも様になっている。ラフに着ているTシャツも、きっと数万円はするのだろう。  おかげで、一見して育ちのいい好青年ぶりに拍車がかかり、デパートを歩き回っ

    last updateTerakhir Diperbarui : 2026-03-19
  • 血と束縛と   第4話(14)

    ****「――中嶋から、お前に対する礼を言付かった」  和彦がカクテルに口をつけようとすると、突然思い出したように賢吾が言った。軽く眉をひそめた和彦は、ゆっくりと足を組み替える。 「礼?」 「難波を黙らせて、従わせたらしいな。中嶋は、若くして総和会に招き入れられたから、少しばかり他人を見下す傾向がある。それで口が過ぎることがあるんだが、お前が場を収めてくれたと言っていた……と、うちの若頭から報告を受けた」  殊勝なところがあるのだなと、中嶋の顔を思い返しながら、和彦は素直に感心する。四

    last updateTerakhir Diperbarui : 2026-03-19
  • 血と束縛と   第4話(24)

    「いや……。ここがお前の家かと思って。それに、ヤクザの組長の本宅で、こうしてのん気にお茶を飲んでいる自分が不思議だ」 「俺も、不思議。先生が、俺の家でお茶飲んでるなんて」  千尋がイスを引き寄せて、わざわざ和彦の隣に座る。顔をしかめて見せると、悪びれない笑顔を向けてきたので、息を吐き出した和彦は千尋の頭を手荒く撫でた。千尋に甘いというのは、もうとっくに自覚している事実だ。 「お前のオヤジは?」 「仕事してる。今日は、いつも事務所でしている仕事、全部こっちに持ってきたみたい。――先生とこっちで過ごすために」  こういうとき、どういう顔をすれ

    last updateTerakhir Diperbarui : 2026-03-19
Bab Lainnya
Jelajahi dan baca novel bagus secara gratis
Akses gratis ke berbagai novel bagus di aplikasi GoodNovel. Unduh buku yang kamu suka dan baca di mana saja & kapan saja.
Baca buku gratis di Aplikasi
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status