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野良猫、最初の男8

مؤلف: 朱音小夏
last update تاريخ النشر: 2026-06-25 05:03:29

美容室へとやって来ると、美容師に「切りがいのある髪だねぇ。」と言われた。確かにもういつから切ってないか覚えていない。ヨウタの家に来てからはヘアゴムで髪を括っていたし、特に気にしてはいなかった。

「どれくらいの長さにしたいとかある?」

「特には。お任せします。」

「お!嬉しいな。それじゃあ遠慮なく任せてもらおうかな!」

「僕は口出しするからね?」

そう言うと、髪がどんどん切られていく。美容師はヨウタとあーだこーだと言いながらカットを続ける。そして30分程経つとヨウタと美容師は満足気に鏡を見るよう促した。

「ここまで短くしたのはいつぶりだろう...。」

「これでも長い方だよ?ヨウタさんがうるさいから、ホントは刈込入れたかったんだけどね...。」

「...それはオレも拒否します。」

「でも、これだけイケメンになったんだから、モテモテになっちゃうね(笑)」

「それは僕が阻止するよ。」

ヨウタは独占欲丸出しで、夜斗の事を抱きしめた。すると周囲から黄色い悲鳴が上がったのであった。「やはり顔が良い者同士は美味い!」と美容師はぐふふと笑った。

「それじゃあ、今日はコレで帰るよ。急に予約したのにありが
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    美容室へとやって来ると、美容師に「切りがいのある髪だねぇ。」と言われた。確かにもういつから切ってないか覚えていない。ヨウタの家に来てからはヘアゴムで髪を括っていたし、特に気にしてはいなかった。「どれくらいの長さにしたいとかある?」「特には。お任せします。」「お!嬉しいな。それじゃあ遠慮なく任せてもらおうかな!」「僕は口出しするからね?」そう言うと、髪がどんどん切られていく。美容師はヨウタとあーだこーだと言いながらカットを続ける。そして30分程経つとヨウタと美容師は満足気に鏡を見るよう促した。「ここまで短くしたのはいつぶりだろう...。」「これでも長い方だよ?ヨウタさんがうるさいから、ホントは刈込入れたかったんだけどね...。」「...それはオレも拒否します。」「でも、これだけイケメンになったんだから、モテモテになっちゃうね(笑)」「それは僕が阻止するよ。」ヨウタは独占欲丸出しで、夜斗の事を抱きしめた。すると周囲から黄色い悲鳴が上がったのであった。「やはり顔が良い者同士は美味い!」と美容師はぐふふと笑った。「それじゃあ、今日はコレで帰るよ。急に予約したのにありがとね。」「ありがとうございました。」「いえいえ!またいつでも来てね。」こうして2人は家路へとついたのであった。帰り道は夜斗の要望により歩いて帰ることに。たわいもない会話をしながら歩いていると、夜斗の後ろから手が伸びて来た。「みぃつけた。」「ヒッ!」「探したんだぞ?母親と一緒で男の所に入り浸ってたんだろうが...もう、帰って来てもらうからなぁ?」突如現れた男は夜斗の父親であった。ヨウタは思わず夜斗に伸ばされた手を叩き落とすと夜斗を強く抱きしめた。「あぁ?誰だお前。こいつには稼いでもらわないといけねぇんだから、こっちに渡せよ。」「...この子は金儲けの道具じゃありませんよ。貴方には渡せません。それに貴方はただの義理の父親でしかも養子縁組もしていない。...違いますか?」なんでヨウタがそんな事知っているんだろう?もしかして調べでもしたのかな?金持ちのすることは分からない...。そんな事を考えていると、夜斗の父親はナイフを取り出してヨウタに切りかかろうとしてきた。寸での所で避けたのでケガはない。「クッソ!避けてんじゃねぇよ!!お前に夜斗は渡さねぇ!!」父親は再びヨウタに

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    夜斗の「母さん」発言にビックリするヨウタだったが、涙しそうな彼をいち早くこのばから連れ出さなければと思い、近くのベンチに移動する。そしてベンチに夜斗を座らせると自販機で買った水を夜斗に差し出した。「ヨル。これ飲んで少し落ち着いて。」「...ありがと。」「あれがヨルの話してたお母さんかい?」「そう。でも、相手の男知らないヤツだった。...店の客かな?分かってはいたけど目の当たりにすると結構キツイのな。」夜斗は目に見えて落ち込んでいた。それもそうだろう。家出した息子を心配するそぶりもなく、男にすり寄ってる母親を見るとあぁ、自分はいらない子だったのか。と実感させられる。「ヨウタ。オレもあんな風になっちゃうのかな?」「え?」「男に媚び売って生きていくようにってこと。いくら勉強したって血は争えないだろ?」ヨウタは夜斗の言葉を否定したくとも出来ずにいた。だが、静かに涙する夜斗の涙を優しく拭うと、只々強く抱きしめた。「お、おい。ここ外...。」「大丈夫。ヨルには僕がいるだろう?」「...ヨウタに寄生してるとも言えるけど。」「ウチにいるのは寄生じゃないよ!きちんと勉強してるじゃないか。それにヨルがいてくれるから僕は仕事を頑張れる。生きることを楽しめている。」夜斗は「大袈裟だな。」と笑うと水を一気に飲み干す。そして、「デートに水差して悪かったな。」と言ってデートの続きを促すかのようにベンチから立ち上がり、ヨウタの手を引く。「今日はお前の好みに染められてやるよ。有難く思えよな。」「はいはい。まったく。我儘プリンセスだなぁ。」「...オレは男だ。」「ハハッ。美容室の予約時間もあるし、見れるだけ見て行こうか。」こうしてデートは再開された。いろんなショップを回り、今の夜斗の体形に合う服を次から次へと買っていく。こんなに買って大丈夫なのだろうか?と心配したが、とあるショップで支払いの時にブラックカードを店員に差し出していたのを見て心配することをやめた。「お昼ご飯の時間だけどお腹空いてる?」「モーニングがまだ残ってるからいい。」「ん。了解。じゃあお茶だけでも飲みに入ろうか。たくさん歩いて疲れただろう?少し休憩。」ヨウタからの申し出がありがたかった。丁度疲れて来たところだったからだ。ショッピングモールの中にあるカフェに入り夜斗はアイスティー、ヨウタは

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  • 野良猫、御曹司に拾われる   野良猫、最初の男3

    それから、夜斗の生活は一変した。朝起きるとまずは、ヨウタと共に朝ご飯を食べる。そしてヨウタが仕事に行くのを見送ると、ヨウタから渡されたWordとExcelの本を読みながらパソコンの操作に慣れる訓練をする。お昼になるとコンビニでサンドウィッチとコーヒー牛乳を買ってお昼ご飯にする。そしてまた勉強...。ヨウタは夕方には帰って来るのでその日分からなかった事はその日のうちに聞く。そして夜斗が風呂に入っている間にヨウタが夕飯の支度をする。そして2人揃って夕飯を食べる。そんな生活を一週間続けていたら、夜斗の身体は大分肉付きがよくなってきたと思う。栄養もしっかりとるようにしているので、今まで伸びなかった分

  • 野良猫、御曹司に拾われる   野良猫、縛られる

    夜斗が玲央に連れてこられたのは所詮"タワマン"と呼ばれる建物。そして通されたのはまさかの最上階。今まで様々な男達を渡り歩いて来たが、ここまでの金持ちは初めてだ。部屋の中へと入ると、白を基調とした家具で揃えられていて眩しい程だ。夜斗は興味津々で部屋中を見て回る。「ほら、ヨル。フレンチが食べたいなら早くシャワーを浴びて来ておいで。着替えは置いて置くから。」「お!そうだった。フレンチがオレを待っている〜♪」そう言うと夜斗は鼻歌混じりで浴室へと向かう。そこで見た光景に夜斗は言葉を失った。東京の夜景を一望できる程の素晴らしい景色だったからだ。「わぁお...。オレ、ホントに此処に住むのか?」そ

  • 野良猫、御曹司に拾われる   野良猫、捕まる

    なんなんだ、この男。助けてくれたのには礼を言う。しかし、"飼い主"とは"猫チャン"とはなんだ?夜斗の頭にハテナが舞う。「その契約にアンタのメリットはあるのか?」「...その質問に答える事はまだ出来ない、かな?」「"まだ"、と言うことはいずれかは教えてくれるという事か?」「...」男はニコニコと胡散臭い笑みを顔に貼り付けたまま微動だにしない。「ふかふかな大きなベッド。」「?」「美味しいご飯に綺麗な服。なんと言っても広い家。」「!!」男の口から出る言葉はどれも魅力的なものばかり。食いつくなという方が難しいだろう。夜斗は思わず生唾をゴクリと飲み込む。「...アンタ、名前は?」

  • 野良猫、御曹司に拾われる   野良猫、出会う

    「やっと見つけた...僕だけの夜。」まるで猫のようにあっちの男に行っては、次はこっちの男。そうやって男は、"天ヶ瀬 夜斗"は生きてきた。今日も今日とて行きつけの酒場へと行き、男どもを見定める。そうしていると、一人の男が近づいてきた。「君、綺麗な顔をしているね。良かったらご馳走させてくれないかい?」そしてコッソリと耳打ちしてきた。「いい夢見させてあげるよ?」と。夜斗は「今夜の宿確保」と軽い気持ちで男の誘いに乗った。そして手渡された酒を一気に煽ると、男を誘うかのように腕へと絡みつく。しかし次の瞬間、夜斗の視界はぐにゃりと歪む。男はニヤリと笑う。そして夜斗を路地裏へと連れ出すと、仲間の男達が

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