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第829話

Author: 風羽
あの時、河野誠は無残な最期を遂げた。

彼女も彼の両親に一度会ったきりで、その後P市へ行った。

それから再び会うまで、長い年月が経った。

九条時也は、水谷苑が跪くのを見て、思わず血管を浮き上がらせ、拳を握りしめた。「苑、これはお前のせいじゃない!」

それでも、水谷苑は何も言わない。

彼女は河野誠の両親を見つめ、深々と頭を下げて言った。「これまでのことは、本当に申し訳ありませんでした。でも、誠と青嵐なら、きっと美緒ちゃんが元気に育ってくれることを願っているはずです。どうか、誠の顔を立てて、この子だけでも助けてください」

河野誠の両親は、ただただ泣きじゃくっていた。

きっと子供を助けたい気持ちはあるのだろう。しかし、明らかに周りの人に操られていて、自分たちの意思では何も決められない状態だった。

その時、河野瑶子が前に出てきた。

彼女は高みの見物といった様子で、水谷苑を見下ろしながら冷たく言った。「あなたが誠の名前を呼ぶ資格なんてない。あなたさえいなければ、兄の手はあんなことにならなかった。あなたさえいなければ、兄も義姉もあんな風に死ぬことはなかった......」

水谷苑は
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