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第1010話

Autor: 小春日和
真奈はしばらく黙ってから尋ねた。「さっき冬城おばあさんが顔にベールをつけていたけれど、どうしたの?病気なの?」

「それが……そういうわけでもなくて」

大垣は少し困った顔をしたが、真奈の好奇心に押されるように口を開いた。「実は最近、大奥様が急に美容医療をしたいと言い出されて……今はまだ人様にお見せできる状態じゃないんです」

「美容医療?」

「ええ、老化を遅らせたり、肌を引き締めたり、あとはしわとか老人斑を消したりできるって……」

大垣は予約の際にいろいろと覚えてきたのだった。

真奈はその話を聞いて、思わず笑みを浮かべた。

この前福本家で受けた衝撃がよほど大きかったのか、冬城おばあさんが美容医療にまで手を出すとは。

「どこの美容医療会社なの?」

「その病院はかなり高級で、一度の施術が7桁もかかるんですよ。たしか……ヴィクトリアとかいう……」

大垣はどうしても思い出せず、ポケットから名刺を取り出して言った。「この会社です!」

真奈は名刺を受け取り、軽く開いて会社名を確かめた。

ヴィクトリア美容クリニック。そこに記されたロゴは立花グループのものだった。

真奈はくすっと
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