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第1310話

Auteur: 小春日和
福本英明が口を挟んだ。「なあ……出雲蒼星なんて取るに足らない奴だよ。あいつは雲城の出身だろ?あいつが海城の事情なんて知るはずないだろ?」

真奈は言った。「わからないけど、でも今の私たちにできるのは、出雲蒼星に望みを託すことだけ。あの人が生きていることを願うわ。じゃなきゃ……本当に手がかりが途絶えてしまう」

真奈の言葉を聞いて、福本英明はますます後ろめたさを感じた。

当初、冬城が出雲蒼星を福本家に送り込み、その後すぐに海外に匿っていた。

もし真奈たちに出雲蒼星が海外にいることがバレたら、自分にまで嫌疑がかかるだろう。

そうなれば冬城は暴露してしまうのではないか?

しかし出雲蒼星を引き渡さなければ、手がかりが断たれてしまう!

彼らはまた受動的な立場に追い込まれるのか?

福本英明がどうすれば出雲蒼星を海外に送りつつ、自分の正体を露呈せずに済むかを考えあぐねていると、突然複数の視線が自分に向けられていることに気づいた。

福本英明が顔を上げると、皆が奇妙な目で自分を見つめていた。

「福本社長、彼は……まさかあなたの手中に?」

!!

真奈の質問を聞いて、福本英明の瞳が震えた
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