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第3話

ผู้เขียน: 図々
「遥の性格はわかってる。このことを知ったら、きっと黙ってはいないだろう。

紬はもうショックを受けているんだ。これ以上、遥に何かを言わせるわけにはいかない」

ベッドサイドの医療機器が、ピッ、ピッ、と鳴っている。

私はぼんやり天井を眺めていた。涙がこめかみを伝って流れていく。

そうか、私の命は、紬の評判の前では、取るに足らないものなんだ。

部屋に入ってきた海斗は、私の姿を見て一瞬はっとしたようだった。

そして、私がさっきの話を聞いていたことに、すぐに気づいたみたい。

海斗はさっきの誠からの調査報告を思い出した。今回の騒動は、私とは無関係だったということを。

「I国へ行くのか?」

海斗はきゅっと口元を引き締めると、その温かい大きな手で、私の冷たい手の甲をそっと包んだ。

「それもいいかもしれないな。環境を変えて気分転換するのも。ただ、行くなら雪がやんでからにしろ。数日はここでゆっくり休め」海斗はそう言うと、埋め合わせのつもりなのか、私の手にカードを一枚握らせた。

私はそっと手を引き抜いた。「いらない。私の名義になっている株を、すべて現金化して」

海斗はそれで、私たちがもう離婚協議書にサインしていたことを思い出し、思わず顔をしかめた。

「本当に、考え直さないのか?」

今度は私のほうが、わけがわからず海斗を見つめた。

彼も私の視線にすぐ気づいたようだ。不機嫌そうに眉をひそめ、わけもなくいらだっているように見えた。

「あれはかなりの額になる。手続きを進めるのに、少し時間がかかるんだ。

心配するな。約束したことは守る。ごまかしたりしない」

少し間を置いてから、海斗は言い訳をするように口を開いた。

「なぜ君がそうも紬を目の敵にするのか、俺にはわからない。たしかに君と出会う前、紬を好きだった時期はあった。でも、それはもう過去のことだ。

君と結婚したんだ。外でいい加減なことをするはずがないだろう。君がわけもなくヤキモチを焼いても、俺は何も言わなかったはずだ。

紬は海外でのこの7年、決して順風満帆じゃなかったんだ。俺はただ、友達として彼女の力になってやりたいだけなんだ」

海斗は、その深い瞳で私の顔をじっと見つめた。私が気持ちが少しでも揺らぐのを期待しているみたいだった。

海斗は、私がただすねているだけだとずっと思っていた。だから、どんなにひどいケンカをしても、こうやって説明すれば、私の気がおさまると思ってたんだ。

でも彼はわかってない。どんな人だって、いつかは疲れてしまうってことを。

もう、うんざり。この7年間の冷たい態度にも、私だけが尽くしてきた関係にも。

海斗と一緒にいても、いつも話題を出すのは私から。腕を組むのだって、いつも私からだった。

夜の営みでさえ、いつも私からだった。

私は、真心も、持ってるものすべて、そしてこの身さえも、海斗に捧げてきた。

それなのに海斗は、いつも上から目線で、めんどくさそうに受け入れるか、冷たく断るか、それだけ。

以前は、海斗と一緒なら、こんな風に淡々と時が過ぎていくだけでもいいんだって、自分に言い聞かせていた。

海斗が私にあまり興味がないことにも耐えてきた。

元は画家だった海斗は、山や川、そして紬の絵を描いた。

道ばたの野良犬は描いても、私のことは描いてくれなかったことにも。

海斗にそばにいてほしい時に、いつも応えてもらえない孤独にも耐えてきた。

でも、紬が現れたことで、私のこれまでは、全部ただの馬鹿げた一人芝居だったんだって気づいた。

もう、我慢するのはやめる。

「いまさら色々言って、何になるの?もう離婚は決まったんだから、さっさと離婚協議書どおりに財産を分けて」

私は顔をそむけた。これ以上、無駄な話はしたくなかった。

海斗は怒って言った。

「遥!いい加減にしろ!俺が紬によくしてやってるのは、昔の君の過ちを埋め合わせるためでもあるんだ!」

私は、ぽかんとした。怒りも忘れてつぶやく。「私の、過ち?私が、何をしたっていうの?」

海斗はこぶしを握りしめ、歯をくいしばって何かを言いかけた。

でも、鳴り響いた着信音が、彼の言葉をさえぎった。

「海斗、どこにいるの……私、こわい……」

海斗の表情が、さっと変わった。「心配するな、すぐ行くから!」

言葉が終わると同時に、私に背中を向けて出て行ってしまった。

私は開け放たれた病室のドアをぼうぜんと見つめ、しばらくの間、何も言えずにいた。
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