プライド崩壊の夜~元妻、二人目の妊娠~ のすべてのチャプター: チャプター 801 - チャプター 802

802 チャプター

第801話

一生独身を貫くと言っていたあの二人に、突然可愛い子どもが生まれたとあって、両家の祖父母たちは揃って、目に入れても痛くないほど朔都を溺愛していた。今は樹と胡桃がずっと病院にいて、両親が常に傍にいない状況ではあるが、朔都の世話をしている人間は、両家の親族やベビーシッターを含めて常に七、八人はいるのだ。まさに、一族みんなから宝物のように大切に育てられていた。だからこそ、胡桃は子どものことに関してはまったく心配していなかったのだ。胡桃が少し真面目な顔になって話題を変えた。「ねえ、妊娠したってことは、学校の仕事はどうするの?普通に続けるの?」「続けるわよ」明里は事もなげに言った。「私、ゆうちっちを妊娠したときだって、産む直前のギリギリまで普通に働いてたの、忘れたの?」「あのときは誰もあなたの体を気にかけてくれる人がいなかったからでしょ」胡桃は鋭く指摘した。「今の潤が、あなたが身重の体で働くのを黙って認めるかどうか、怪しいもんね」そう言われてみると、明里も少し不安になってきた。しばらくして、潤が病室まで迎えに来た。明里はもう少しだけ胡桃と一緒にいたかったが、胡桃が「妊婦は長居しちゃダメ」と、病院に長く留まることを許さなかった。潤も、彼女とまったく同じ考えだった。病院はただでさえ人が多く、さまざまな病を抱えた人が出入りしている。万が一ここで風邪でもうつされたら大変だからだ。車に乗って走り出してから、明里は彼に向かって直接切り出した。「二日ほどゆっくり休んだら、学校の仕事に戻るからね」潤もちょうど、その仕事の話をしようと思っていたところだった。朱美という強力な後ろ盾ができたことは、潤にとっても非常に大きな精神的支えだった。「先生が、来週また念のために検査に来るようにって言ってたよな」「わかってるわ」明里は頷いた。「ちゃんと行くよ。あの日、先生に聞いたら、夜間診療もやってるって言ってたし」「俺が言いたいのは……」潤は少し言葉を選びながら続けた。「これから数日間は、しばらく学校は休んでくれ。できるだけ安静にするようにって先生もはっきり言ってたし、今の時期の無理は絶対にダメだ」「学校にいても、座ってるだけだから無理なんてしないよ」「でも……」「もう、仕事の話は家に帰ってからゆっくり話そう!」明里は話題を逸
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第802話

潤はもうその話で言い争うのをやめて、静かに尋ねた。「どうしても、学校へ行くのか?」「だから、休む必要はないって言ってるじゃない」結局、また元の平行線に戻ってしまった。潤はついに、用意していた切り札を出した。「実は、お義母さんにも相談したんだ。お義母さんも、一週間後の定期検査が済んで結果がわかるまでは、とにかく家で待機していなさいって言ってたよ」「それは私から直接お母さんに話すわ」と明里は引かなかった。こうなると潤にはもう何も言えず、朱美の説得に期待するしかなかった。朱美は、誰よりも明里を溺愛している。最初の妊娠のときは、お互いにまだ実の親子だと知らなかったあの頃とは、今回は状況がまったく違う。愛する娘が再び妊娠したと知った今、朱美は仕事を全部放り出してでも、つきっきりで娘のそばにいたいくらいだったのだ。潤から、明里がどうしても仕事に戻ると頑なに言い張っていると聞いた朱美は、内心少し焦った。彼女は明里の腕を引いて宥希のおもちゃ部屋へ連れ込むと、そっとドアを閉めた。明里は不思議そうな顔をした。「お母さん、どうしたの?」「アキ、私がこういう口出しをするのもなんだけど、今あなたにとって一番大事なのは、とにかく自分の体よ。新しい命を授かったんだから、前とは状況がまったく違うの。それなのに無理をして仕事に行くと言って、潤がどれだけ心配するか、あの子の気持ちをちゃんと考えたの?」明里は少し面食らった。「でも、全然大丈夫だから。この前、先生にも直接聞いたけど、無理さえしなければ普通に働いていいって言われたのよ」「万が一お腹の赤ちゃんに何かあったら、いくら後悔してもしきれないでしょ」「でも……」「でもじゃないわよ」朱美はピシャリと言った。「たった一週間のことじゃない。あなたが一週間休んだって、あの学校が潰れるわけじゃないわ。いい?会社や学校なんて、誰か一人が休んだところでちゃんと回っていくものなのよ」「お母さん、そんなことわかっているわ……」「わかっているならいいのよ」朱美は声のトーンを落として続けた。「とにかく、休めるならしっかり休んで、しばらくは家でゆっくりしていなさい。ゆうちっちを産むとき、そばにいてあげられなかった。つらい思いをさせたのに、何もしてあげられなかった。でも今回は、ちゃんとそばで見守ってい
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