淡々と言う和珠に優希はなんと返せば良いかわからず、目を泳がせながら言葉を探す。 「無責任な元旦那さんだね。」 将生が呆れたように言った言葉に優希は頷き同意した。 「確かに旦那としても父親としても最低な男でした。でも正直に他に好きな女性ができたことを言って離婚を求めてきたことは感謝しています。もしその女性と続いたまま婚姻関係を続けられていたら、私は不倫された妻として、不倫旦那にも不倫相手にも自尊心を踏み躙られながら歪んだ家庭を息子に与えていたかもしれません。離婚を望んでいない相手との離婚手続きは時間も気力も使います。あの時に離婚を言われずにいたら、子供が小さいうちに私から離婚を言うことはなかったでしょう。」 和珠の話が他人事ではない優希は眉をひそめて聞き入る。 「優希さんの選択肢は3つです。不倫旦那を許して再構築。不倫旦那をお金を稼ぐ物と見て仲の良い両親を演じながら夫婦を続ける。しかしその場合は子供に父親の不倫と仮面夫婦を見破られてないけません。不倫旦那と別れてシングルマザーになる。ただし生活に余裕はなく、下手すると母子共に共倒れの可能性もあります。」 示された選択肢のメリットデメリットを真剣に考え、どれがお腹の子供たちにとって一番良いかを想像する。 双子、頼れる実家もなく、仕事も未定。 総合的に考えて今の優希がシングルマザーを選択するのは共倒れの可能性が高くなるが確定ではなく、逆に確定しているのは不倫する父親とその愛人によって壊された家庭。 「…さっき言った通り離婚します。それ一択です。再構築はあり得ません。」 「心変わりは仕方ありません。でも婚姻関係を清算する前に関係を持ったことは立派な裏切りです。」 優希は和珠の目
Last Updated : 2026-03-26 Read more