週明けの月曜日。 朱里は出社のエレベーター前で、深呼吸を三回した。 (……別に、“付き合いましょう”って言ったわけじゃない。 “好きです”って言い合っただけ。 関係が変わったようで、変わってないようで……何この中途半端な立ち位置) 自分で思い出して、勝手に心臓が忙しい。 エレベーターが開く。 中には──嵩がいた。 週明け早々、イベント発生。 「おはよう、中谷さん」 いつもと変わらない穏やかな声。 でも、朱里の気持ちは変わらないままでいられる自信がない。 「お、おはようございます……」 軽く会釈して乗り込む。 二人きりのエレベーター。 沈黙が降りる。 心臓の音がうるさすぎて、壁に反響してそう。 「あの……」 同時に声が重なった。 「あ、どうぞ」 「い、いえ、先に……!」 揃って譲り合うとか、朝から難易度が高い。 結局、嵩が先に口を開いた。 「金曜日のことだけど……その、変に距離を置くつもりはないよ。 でも、無理に近づきすぎるつも
ปรับปรุงล่าสุด : 2026-09-11 อ่านเพิ่มเติม