放課後の君は、まだ遠い。
居眠りの罰で、美術室の掃除を命じられた白浜は、そこで無口な美術部員の南条と出会う。
誰にも気を取られずに筆を走らせるその横顔に、なぜか胸がざわついた。
——なんで、俺のこと見ないんだろう。
明るく振る舞い、誰とでも仲良くやれるはずの白浜は、南条にだけ通じない距離に戸惑っていく。
最初は「ちょっと気になる」だけだった。
けれどそれが、担任教師の言葉が引き金となり、その気持ちは〝ただの興味〟じゃないと気づいてしまう。
それでも、南条は相変わらずマイペースで……。
〝放課後の君〟に恋をした高校最後の1年間。
甘くて、眩しくて、一生忘れられない、恋と友情と青春の物語。