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5.これってデートっていうのかな?①

ผู้เขียน: 鷹槻れん
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-08-05 13:41:35

「――さっきからさ、百面相の練習でもしてんの?」

 不意に声をかけられて、私はハッとして声のした方を見る。

 コンビニの駐車場。

 店舗より少し離れた区画――私のすぐ横に、白のSUV――スポーツタイプの車が停まっていた。

 外車なのかな。ハンドルが左側にあって、ちょうど車の左横を通っていた私は、中の人物から運転席窓越しに声をかけられたらしい。

 車といえば右ハンドルという既成概念が強くて、予期せぬ方から声をかけられた私はビクッとしてしまった。

 そもそも車内に人がいること自体想定していなかったし、投げ掛けられた言葉の内容も恥ずかしくて、ブワッと顔が熱くなる。

 なんで今このタイミングでこいつ!

 一瞬車内の鳥飼《とりかい》さんと目が合ったけれど、私は慌てて視線をそらすと、聞こえなかったフリをした。

 目が合った気がしたのも気のせいよ。

 何より今は私、仕事中ではないし、お客さんでもない彼の相手をする義理はないんだもの。

 私なんて構ってないで、「あいつ」のところに行けばいいのよ。

 そう思って早足で車の横をすり抜けると、そのまま歩道に出る。

「ちょっ、向井ちゃん、待てって!」

 背後から慌てたような声がするけれど、無視無視。聞こえないっ!

 でも、後ろで車のドアの開閉音がして、追いかけてくる!って思った私は、鳥飼さんから逃げたい一心で思わず先ほど呼び出したままになっていたのぶちゃんにコールしてしまっていた。

 呼び出し音数回で『もしもし凜《りん》ちゃん? 久しぶりだね』と、聞き慣れた穏やかで優しい幼なじみの声がして……。

 あー、のぶちゃんの声、やっぱり癒される。どこかのチャラ男の低音ボイスとは大違いよ! あの声は、基本、私をソワソワさせるだけだもの。

 私に追いついてきた鳥飼さんを無視して、私は電話に集中する。

 歩みも止めない。

「ごめんね、のぶちゃん、急に。――今、大丈夫?」

 聞いたら、『小学校は土曜もお休みだからね。家でだらだらしてただけだし平気だよ』と柔らかな声音。

 多分そうじゃなかったとしても、のぶちゃんは私を気遣ってそんな風に言ってくれる人だ。

『何かあった?』

 ずっと連絡しなかったのに急にかけたからかな。心配そうな声音で聞いてくれる。

 何もなかったと言ったら嘘になるけれど、のぶちゃんにSOSを出さないといけないような何かがあったわけではない
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