Bratinella Series 1: Trixxie, Walang IIbig Sa'yo

Bratinella Series 1: Trixxie, Walang IIbig Sa'yo

last updateDernière mise à jour : 2023-11-29
Par:  Mrsdane06Complété
Langue: Filipino
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Trixxie Angeles. Gusto lang niyang paghiwalayan ang kapatid at ang hipag pero nag-backfire ang plano niya. Nagbunga ang isang gabibf pinagsaluhan nila ni Gavin. Gavin Mendez. Isang lalaking malikot sa babae ngunit nagkagusto sa babaeng may asawa na. Ano ang kaya niyang isakripisyo sa ngalan ng pag-ibig? Dumaan ang limang taon at kailangan niyang makipagkita sa lalaking nilinlang niya para sa kapakanan ng kanyang anak na may sakit. Ano ang kaya niyang ibigay sa lalaking minsan na siyang sinabihan na walang iibig sa kanya?

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Chapitre 1

Chapter 1: Desperada

母のために、私・林原美緒(はやしばら みお)は自分の名義で、健診センター系列のプレミアム会員になった。

登録した家族一人に限り、年に一度だけ、提携クリニックで人間ドックを無料で受けられる。高い年会費を払ったのも、その一回を母に使わせるためだった。

ただ、そのサービスには少し変わったところがあった。同じアカウントで、系列のペットクリニックの特典まで管理されていたのだ。

今年、母は「腰が痛い」と言って、予定より早く私の住む街へやって来た。

ところが、提携クリニックの受付で、思いもよらないことを告げられた。

「恐れ入ります。今年度分の人間ドック無料枠は、三か月前に系列のペットクリニックで使用済みとなっております。現在、ご利用いただける無料枠は残っておりません」

聞き間違いだと思ったのか、母はしばらく黙っていた。

それから、静かに言った。

「……では、自費でお願いします」

空いていたのは、8万円の基本コースだけだった。

しかもそこには、母がいちばん必要としていた骨密度検査が含まれていなかった。

その夜、仕事から帰ると、母は台所で温かいうどんを作っていた。

食卓の上には、病院の領収書がそっと置かれている。

「健診、どうだった?」

私が尋ねると、母は笑って答えた。

「大丈夫よ。ただ、病院のほうで少し行き違いがあったみたいでね」

後で分かった。

あの枠を勝手に使ったのは、同棲中の恋人――久我蓮司(くが れんじ)だった。

蓮司はその会員特典で、幼なじみの篠宮青葉(しのみや あおば)が飼っている猫に、ペットドックを受けさせていた。

……

蓮司が玄関のドアを開けた瞬間、酒の匂いが部屋に流れ込んできた。

私がスマホと、昼間、病院でもらった領収書をローテーブルの上にそっと並べると、蓮司は靴を脱ぐ手を一瞬止めた。

怪訝そうな視線をちらりとこちらに向けたものの、何も言わずにリビングへ向かう。ソファに深く沈み込むと、眉間を押さえた。

「ああ、この件か」

背もたれに頭を預け、こめかみを揉みながら、この男は何でもないことのように言った。

「あの時、青葉の猫が急に具合悪くなってさ。青葉が半泣きで電話してきたんだよ。俺のほうで手続きできたから、先に使わせただけだ」

「あれ、私の名義の特典だよ」

私はその言葉を静かに遮った。

「母に受けさせるために取っておいたの」

「でも、お前のお母さんまだ来てなかったんだろ?どうせ空いてたんだから、先に使っただけだろ」

スマホを握る手に、じわりと力がこもった。

「母は今日、病院に行ったの。受付で、今年度分の枠はもう使われていますって言われて……8万円も払ったんだよ。空いていた基本コースしか受けられなくて、いちばん診てほしかった骨密度検査も入ってなかった」

蓮司の口元がわずかに動いた。何か言い返そうとして、結局飲み込んだらしい。

けれど次に出てきたのは、謝罪ではなく、面倒くさそうな、短いひと言だけだった。

「……本部には、明日こっちから言っておく」

「言っておくって、どうするの?」

「お前のお母さんがもう一回、無料でドックを受けられるようにしてもらう」

「今さら形だけ整えて、それで済むと思ってるの?」

蓮司を見つめたまま、私は言葉を重ねた。

「母が今日、待合室で3時間も待たされたことまで、なかったことになるとでも思ってる?」

苛立ったようにソファに寝転がり、天井を仰ぎながら、蓮司は喉の奥からうんざりした声を絞り出した。

「こんな夜中に、なんでそんなに責めるんだよ」

私は答えなかった。

代わりに、去年のことが頭をよぎった。

母が膝を痛めた時、提携クリニックから膝を専門に診ている病院へ紹介状を書いてもらえないかと、蓮司に頼んだことがある。

返ってきたのは、あっさりした拒絶だった。

「お前のお母さんの症状なら、一般外来で十分だろ。その枠、取引先の役員に回す予定なんだよ」

結局、母は紹介状も予約もないまま一般外来に回され、半日近く待たされることになった。

それなのに、同じ年の冬。

青葉の猫が少しくしゃみをしただけで、蓮司は夜中にもかかわらず自分で車を出し、系列の動物病院にある会員専用の夜間受付まで連れて行った。

「青葉のお母さんが、冬でも暖かいところに行きたいって言った時、あなた、ビジネスクラスまで取ってあげたよね」

私はソファに横たわる蓮司を見つめた。

「それなのに、私の母がこっちに来る時は、迎えがいるかどうかさえ聞いてくれなかった」

こちらの言葉が終わるなり、蓮司は勢いよく身を起こした。ソファの前に立ち、冷ややかな目で見下ろしてくる。

「あれは青葉のお父さんに直接頼まれたんだよ。青葉の家から頼まれたら、断れるわけないだろ」

「去年も、一昨年も、あなたは一度も断らなかったよね」

私は声を荒げなかった。

「あなた、私の母のことだけは平気で断るんだね」

蓮司はしばらく私を睨みつけていた。

やがて、ローテーブルを乱暴に避けるようにして寝室へ向かう。ドアの前で一瞬だけ足を止めたが、振り返ることはなかった。

「その枠の件は、明日本部に言っておく。もうこの話はするな。会社に知られたらまずい」

バタン、と寝室の扉が閉まった。

私はリビングの真ん中に立ち尽くしたまま、しばらく身動きができなかった。

ローテーブルの上には、二枚の紙が並んでいる。

一枚は、系列の動物病院の利用明細。金額は12万円。項目の一番上には【心エコー検査】とあった。

もう一枚は、母が今日、自分で支払った8万円の領収書だった。

但し書きには【人間ドック基本コース】と印字されている。

会員特典の欄は、空白のままだった。

スマホの画面が、静かに明るくなった。

母からのボイスメッセージだった。

再生すると、スピーカーから聞き慣れた柔らかな声が流れてくる。

「美緒、無事にホテルに着いたよ。持ってきたみかん、冷蔵庫に入れておいたから、あとで食べてね」

返事はできなかった。

画面を消し、8万円の領収書を手に取る。

半分に折る。

もう一度、半分に折る。

それをコートのポケットの奥にしまい込んだ。

胸の奥は、不思議なほど静かだった。

怒りも涙も、もう表に出てこなかった。

ただ冷えた水のように、底のほうでじっと凪いでいた。

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commentaires

Switspy
Switspy
Highly RECOMMENDED!
2023-05-19 19:26:57
4
0
Sophia Sahara
Sophia Sahara
Highly recommended!!!
2023-04-13 10:48:30
3
0
84
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