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第6話

Author: レイシ大好き
初めて、彼女は目の前の男を見て、かつての記憶と結びつけることができなかった。

一時的に視力を失ったあのとき、何度も何度も優しく慰めてくれたのは彼だったはずなのに。

あの地震のとき、加津也は彼女を救い、救助が来るまで寄り添い続けてくれた。

だからこそ、彼に長く心を寄せていた。

だが、彼女は考えもしなかった。

暗闇の中で自分を支えてくれた男が、こんなにも自惚れていて、こんなにも冷酷だったなんて。

「二川さん、女の子はもっと自分を大切にしたほうがいいですよ。こんなふうに執着しても、あなたのためにはなりませんから」

初芽は困ったように微笑んだ。

まるで、自分の恋人にしがみついて騒ぐ元カノを寛大に許す女性のように。

紗雪は弁解しようとしたが、突然、誰かがマネージャーに何かを耳打ちした。

マネージャーの表情が一変し、加津也に向き直る。

「申し訳ありません、西山様」

「お客様への会員招待ですが、当店のオーナーが撤回されました。今後、西山様は当店の会員ではなくなりますので、ご退店をお願いいたします」

撤回?

このレストランは有名で、オーナーは謎めいた人物として知られている。

加津也の顔が険しくなった。だが、怒りを抑えながら問いただす。

「どういうことだ?」

「申し訳ございません」

マネージャーは丁寧に手を差し出しながら言う。

「これはオーナーのご指示です。どうか、お引き取りください」

紗雪は少し驚いたが、すぐに小さく笑った。

気だるげに加津也の表情の変化を眺める。

加津也は彼女を一瞥し、奥歯を噛みしめた。

だが、ここで騒ぎを起こすわけにもいかず、初芽を連れて店を出る。

レストランを出ると、初芽はさっきの光景を思い出し、目を赤くしてそっと尋ねた。

「加津也、さっきのこと......二川さんが仕組んだんじゃない?」

「ありえない」

加津也は不機嫌そうに言い捨てる。

「紗雪にそんな力があるわけがない」

「でも......この店のオーナーって、すごくお金持ちなんでしょう?二川さんが加津也を恨んで、わざとオーナーに近づいたとか?それに......彼女、随分変わったように見えたし」

加津也は紗雪の今夜の姿を思い返した。

確かに、昔とは別人のようだった。

気迫も、まるで違う。

「そんなこと、できるわけない」

加津也は冷笑する。

「あんな出自の女、男はただの遊び相手としか見ないさ。相手にする価値もない」

初芽の唇に、ようやく微かな笑みが戻る。

彼女は素直に加津也の隣を歩いた。

一方その頃。

紗雪の今夜の見合いは、とっくに終わっていた。

さっきの出来事を思い返しながら、この店のオーナーが誰なのか気になっていたそのとき。

不意に、少し離れた場所に見知ったシルエットが現れる。

その人影が、こちらに向かって歩いてくる。

紗雪は一瞬戸惑い、そして声をかけた。

「奇遇だね、京弥さん」

まるで、あの夜の出来事などなかったかのように、素直に挨拶する。

だが、男の視線は彼女に留まったまま。

冷たく深い黒い瞳で見つめ、低く響く声で問いかける。

「見合い?」

紗雪は頷いた。

この話は社交界では有名で、京弥が知っていても不思議ではない。

「おばさんの意向なのか?」

京弥の目は深く沈み、その真意は読み取れない。

紗雪は少し戸惑いながら、彼を見上げる。

「ちょうどいいな。うちも最近うるさくて」

そして男は静かにそう呟き、彼女と視線を交わしながら、何気ない口調で問いかけた。

「だから紗雪、俺と籍を入れてみないか?」

低くかすれた声。

冷ややかで、それでいて惹きつける響き。

紗雪の心臓が、一瞬だけ速く跳ねた。

まさか、京弥のほうから言い出すとは思わなかった。

「理由を聞いても?」

紗雪は何かを思い出したように、躊躇いがちに問い返す。

「もしあの夜のことが理由なら、遠慮するわ。京弥さんのテク、悪くなかった。私も楽しめたし」

そんなの、お互いの合意の上でのこと。

ましてや、積極的だったのは彼女のほうで、彼の見た目に惹かれたのも彼女だ。

京弥は、手首に巻かれた数珠を指で弄びながら、静かに言った。

「理由を言うなら......お互いの利害が一致するから、ってとこかな」

「それに、君は清那の友人だろう。俺は清那の目を信用してる」

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