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ピロトーク:不満満載なボク2

Auteur: 相沢蒼依
last update Date de publication: 2025-07-05 16:35:01

(――マジでムカつくなぁ、もう!)

 イライラを消化すべく右手親指の爪を噛み噛みし、ノートパソコンの画面に向き直った。

「なぁこのBGM、昼間っからなにエロい話を、大音量で流してるんだ?」

「ぜんっぜん、エロくないし! むしろ聴いてて、仕事がばりばり捗っちゃうんですけど」

 郁也さんは呆れた声で言いながら、着ていた上着をハンガーにかけていく。横目に映るそれを見ながら、同じように呆れた声で返してやった。

「あっそ。それは良かったな」

 良かったなと言いつつ、口調は全然良さそうじゃない。

 口を尖らせる僕を尻目に、袖をぐるぐるとめくって、ネクタイをワイシャツのボタンとボタンの間にねじ込むと、ため息ひとつついて台所に立った郁也さん。

「どーせメシ食ってないんだろ。今から作ってやる。ちょっと待ってろ」

 いきなりの餌付け宣言――恋人ならまずは、ただいまのちゅーをしたり、抱きしめあったりするんじゃないの。

 付き合って、半年以上経ってる僕たち。初々しい気持ちは、どこへやら。なのかな……。

『なぁ、キスしてって言ってみ?』

 空気を読むのが無理なハズなのに、スピーカーから僕の望むセリフが艶っぽい
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  • ピロトークを聞きながら   ピロトーク:ファーストコンタクト②

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