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25話

last update Tanggal publikasi: 2026-09-15 21:10:29

「で、今日はどうするんだ?」

浩美ひろみの問いに、直樹なおきは少し考えてから答えた。

「んー……とりあえず、森の外を回ってみるよ。昔行ったところを見れば、何か思い出すかもしれないし」

「……あの日のこと、やっぱりまだ何も思い出せないのか?」

自然と声が低くなった。直樹の笑顔も硬くなる。

「兄貴が消えた日のこと、だよね」

「ああ」

「そうだな。そこだけは、さっぱり」

直樹はしばらく黙り込んだ。

やがて何かを思い出したように、わずかに眉を寄せる。

「……でも、一つだけある」

浩美が首を傾げると、直樹は小さく頷いた。

「兄貴のことで、妙に記憶に残ってること」

その表情に緊張が滲む。

「……兄貴の目が」

「……目?」

「そう」

直樹は窓の向こうへ視線を向けた。

差し込む朝の陽ざしは燦々と明るく、暗い森の影など、一片も見当たらなかった。

直

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