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第289話

Autor: 錦織雫
要約すれば――

フライテックの技術は成熟しているので、「用済み」と言える立場にあるということだ!

全国各地の著名企業を相手にした入札会で勝算がそれほど高くなかったという点を除けば、落札後のプロジェクト研究開発において、彼らには技術的な弱点など一切なく、アロー・フロンティアの「協力」など全く必要ないのだ。

今、彼らにいくらかの基礎技術への参加を割り当てているだけでも、十分な配慮を示していると言える。

寧音は冷たい瞳で紬を見つめた。

「温井さんが公私混同も甚だしい、これは協力精神に欠けるのではありませんか?」

紬は脚を組んで椅子の背もたれに寄りかかった。冷ややかな美しい顔には何の表情もなく、話に乗る気すらない様子で、ただ言った。

「アロー・フロンティアには長谷川代表という強力な後ろ盾があります。この程度の違約金など、大したことはないでしょう」

今度こそ、慎が目を上げて紬を見た。感情の色は読み取れないが、確かに紬の今回の態度によって、彼女に注目している。

紬は彼がどう思おうと気にしなかった。

一般的に共同入札というのは、互いに得意分野を持ち、協力し合い、欠かすことのできな
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